創造 1

1年目/11/第1週

「聖書物語シリーズ」


  • テーマ    創造の教える人生観 “VERY GOOD”
  • 聖書箇所 創世記11節-31
  • 暗唱成句  「そのようにして神はお造りになったすべてのものをご覧になった。見よ。それは非常によかった。」創世記1:31

目標 

創造のプロセスから、聖書的な世界観を学ぶ

 

内容 

神様が天地万物を創造されたとき、それは「非常によかった」“Very Good”

 

昨年、創造の6日間を一通り学んだので、今回はより創造が語るメッセージそのものを子供たちが知ることができるようにしたいと願っています。

 

1日目から6日目までどのようなものを神が創造されたかということは、既に前知識としてほとんどの子供たちが知っていると思われるので、その点はあまり触れずに、別の視点から創造の記述を見ることができるように導けたら感謝です。

概要 

今回取り上げる創造におけるポイントは、神が天地を完成された時にそれを評して「非常によかった」と言われた点です。また、注意して、創造の記述を見ると、1日目から6日目までの創造の過程で、神はご自身が造られたものをさして、6回も「よしとされた」と繰り返してその出来栄えを評価しておられます。そして完成の最後に、それを総括し見直した上で、さらにもう一度次のように書かれています。

 

1:31 そのようにして神はお造りになったすべてのものをご覧になった。見よ。それは非常によかった。

 

人間社会でも、まれに芸術家が自らの作品を満足して評価するときがあります。それでも全知全能の神の業から見れば比べ物にならないものでしょう。

 

あの全知全能の神が、造られたすべてのものを見て“Very Good”とおっしゃたことは、実はものすごい評価を受けているということであり、神が「完ぺき」と言ったからには、誰がなんと言おうと「完ぺき」なのです。

 

このことは重要なメッセージを私たちに語ります。

☆この世は初めからよいもの(Good)として創造された。

 

1、進化思想とは

進化論の思想とは、単純で下等なものが、よりよいものに進化するという思想です。

 

言い換えると、存在するもの、過去、現在は劣ったもの、不足なもの、欠点のあるものであることを暗に語られているのです。進化論的な思想に満ちたこの世で生きていると、少なからずこの世界観に影響を受けます。

そこから生まれてくるものは、不満足、弱肉強食のような競争社会、人と比べる劣等感に支配された人生観です。基本的には、「いまよりもよくならないと駄目だ」と思っているわけです。

 

2、創造論から来る世界観、人生観

 

しかし、神の創造を見ると、まず神はすべてのものが「非常によかった」と宣言することから始まります。そこから来る世界観、人生観は、

 

今の自分が、今の自分で最高の存在である。

人生は良いものである。

この世のものは基本的にすべて感謝するに値するものである。

周りのものも、そして自分の存在もその存在のはじまりから「非常によい」もの、価値あるもの。

 

というものです。

 

過去や、今が何か劣ったものだから、それを補い満たすために、もっと何かを捜し求める、追い求める、要求する生きかたは必要がないということです。

神は最初からすべてのものを最高のものとして造られたということです。

この真実だけが、私たちに本当の意味での肯定的で、解放された生きかたを与えます。

 

そして、本当の意味での肯定的な生き方は、まことの神とその創造の業を知っていなくてはできないことも分かります。

3、ふさわしく生きる

神の創造が教える生きかたは、よりよくなるために生きるのではなく、ふさわしく生きることです。

 

人生の見方を、

満足感から出発するか、不足感から出発するか、

劣ったもの、未完成だから進化(進歩)しないと生きていけないのか、

それともよいものとして造られた存在にふさわしく生きるのか。

 

これは、大きな世界観の違いを導きます。

私たちは、神の創造の業から、正しい世界観を学びたいと思います。

 

Ⅰテモテ44

4:4 神が造られた物はみな良い物で、感謝して受けるとき、捨てるべき物は何一つありません。

4:5 神のことばと祈りとによって、聖められるからです。

 

ピリピ   1: 27

1:27 ただ、キリストの福音にふさわしく生活しなさい。

 

ロマ155

15:5 どうか、忍耐と励ましの神が、あなたがたを、キリスト・イエスにふさわしく、互いに同じ思いを持つようにしてくださいますように。

 

適用例

神が天地を創造されたとき、それは「非常によかった」と言われた意味はなにか?

 

神がその都度、何度も「よしとされた」と言わなければならなかったのはなぜか?

(罪の性質が入った人間は、基本的に物事を否定的に見てしまう。本当の価値を見失う)

 

クラスの中で

聖書が読めるクラスは、「よし」が何度出てくるか数えさせてみる作業をさせてみても面白いと思います。

 

【聖書箇所】創世記1章1節~31

1:1 初めに、神が天と地を創造した。

1:2 地は形がなく、何もなかった。やみが大いなる水の上にあり、神の霊は水の上を動いていた。

1:3 そのとき、神が「光よ。あれ。」と仰せられた。すると光ができた。

1:4 神はその光をよしと見られた。そして神はこの光とやみとを区別された。

1:5 神は、この光を昼と名づけ、このやみを夜と名づけられた。こうして夕があり、朝があった。第一日。

1:6 ついで神は「大空よ。水の間にあれ。水と水との間に区別があるように。」と仰せられた。

1:7 こうして神は、大空を造り、大空の下にある水と、大空の上にある水とを区別された。するとそのようになった。

1:8 神は、その大空を天と名づけられた。こうして夕があり、朝があった。第二日。

1:9 神は「天の下の水は一所に集まれ。かわいた所が現われよ。」と仰せられた。するとそのようになった。

1:10神は、かわいた所を地と名づけ、水の集まった所を海と名づけられた。神は見て、それをよしとされた。

1:11 神が、「地は植物、種を生じる草、種類にしたがって、その中に種のある実を結ぶ果樹を地の上に芽生えさせよ。」と仰せられると、そのようになった。

1:12 それで、地は植物、おのおのその種類にしたがって種を生じる草、おのおのその種類にしたがって、その中に種のある実を結ぶ木を生じた。神は見て、それをよしとされた。

1:13 こうして夕があり、朝があった。第三日。

1:14 ついで神は、「光る物は天の大空にあって、昼と夜とを区別せよ。しるしのため、季節のため、日のため、年のために、役立て。

1:15 天の大空で光る物となり、地上を照らせ。」と仰せられた。するとそのようになった。

1:16 それで神は二つの大きな光る物を造られた。大きいほうの光る物には昼をつかさどらせ、小さいほうの光る物には夜をつかさどらせた。また星を造られた。

1:17 神はそれらを天の大空に置き、地上を照らさせ、

1:18 また昼と夜とをつかさどり、光とやみとを区別するようにされた。神は見て、それをよしとされた。

1:19 こうして夕があり、朝があった。第四日。

1:20 ついで神は、「水は生き物の群れが、群がるようになれ。また鳥は地の上、天の大空を飛べ。」と仰せられた。

1:21 それで神は、海の巨獣と、その種類にしたがって、水に群がりうごめくすべての生き物と、その種類にしたがって、翼のあるすべての鳥を創造された。神は見て、それをよしとされた。

1:22 神はまた、それらを祝福して仰せられた。「生めよ。ふえよ。海の水に満ちよ。また鳥は、地にふえよ。」

1:23 こうして、夕があり、朝があった。第五日。

1:24 ついで神は、「地は、その種類にしたがって、生き物、家畜や、はうもの、その種類にしたがって野の獣を生ぜよ。」と仰せられた。するとそのようになった。

1:25 神は、その種類にしたがって野の獣、その種類にしたがって家畜、その種類にしたがって地のすべてのはうものを造られた。神は見て、それをよしとされた。

1:26 そして神は、「われわれに似るように、われわれのかたちに、人を造ろう。そして彼らに、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地をはうすべてのものを支配させよう。」と仰せられた。

1:27 神はこのように、人をご自身のかたちに創造された。神のかたちに彼を創造し、男と女とに彼らを創造された。

1:28 神はまた、彼らを祝福し、このように神は彼らに仰せられた。「生めよ。ふえよ。地を満たせ。地を従えよ。海の魚、空の鳥、地をはうすべての生き物を支配せよ。」1:29 ついで神は仰せられた。「見よ。わたしは、全地の上にあって、種を持つすべての草と、種を持って実を結ぶすべての木をあなたがたに与えた。それがあなたがたの食物となる。

1:30 また、地のすべての獣、空のすべての鳥、地をはうすべてのもので、いのちの息のあるもののために、食物として、すべての緑の草を与える。」すると、そのようになった。

1:31 そのようにして神はお造りになったすべてのものをご覧になった。見よ。それは非常によかった。こうして夕があり、朝があった。第六日。


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