CSカリキュラム3年目4月第1週目

初代教会シリーズ

 

「パウロの第一回宣教旅行」

 

 

聖句:マルコ1620 「そこで、彼ら(弟子たち)は出て行って、至る所で福音を宣べ伝えた。主は彼らとともに働き、御言葉に伴うしるしをもって、御言葉をたしかなものとされた。」

聖書箇所:使徒行伝131 – 14:27 パウロさんの第一回伝道旅行

 

参考: 御言葉、第一回伝道旅行地図

 

目標: パウロの宣教旅行を数回に渡って子供達に話していくが、その中で、神様が弟子たちを通して、なされた御業の話しによって、神様は今も生きていて、私達と共に働かれる神様であることを子供達に伝えていく。もう一つは、この第一回旅行によって、アジア地方に教会が生まれて行った。後に、パウロは多くの手紙を諸教会に書き送り、クリスチャンを励ましていったが、パウロの宣教旅行によって生まれて行った教会の姿を子供達に伝えることで、新約聖書の各書簡がより立体的に理解できるようになっていく事を目標とする。

 

背景:

聖霊様によって導かれ、教会に送り出されたパウロさんとバルナバさんは、地中海沿岸の地域に伝道旅行に出かけます。これは、イザヤ496で預言されていた地の果てまで救いをもたらす、異邦人宣教の大々的な始まりとなりました。神様は各地でパウロさんやバルナバさんと共に働かれ、御言葉が確かなものであり、イエス様が本当の救い主であることを確証していかれました。

 

 

お話:

パウロ宣教旅行 第一回 
*地図を見せながら、子供達に各地方で起こった出来事のお話しをすると分かりやすいでしょう。
 
l  アンテオケ教会の指導者達が祈っていると、パウロとバルナバを伝道旅行に出すように示される。彼らは、断食と祈りをして、二人の為に祈り、送り出した。
 
l  始めに、二人はキプロスへ向かいました。ここは、バルナバさんの故郷。この島全体に伝道をしたが、パポスという場所に来た時に、魔術師 エルマに出会う。
l  キプロスの総督はパウロの話しを聞きたいと二人を招くが、エルマは総督が福音を聞く事を妨害しようとする。
l  パウロ、聖霊に満たされて、「お前は目が見えなくなって、時がくるまで光を見ないだろう」エルマ目がしばらく見えなくなる。
これを見て驚いた総督はイエス様を信じた。
l  小アジアに移る時、同行していたヨハネが帰ると言い出す。パウロは不信感を抱く。
l  この頃から、サウロではなく、ローマ市民として、パウロと名乗り出す。ローマ領地内の旅行はローマ市民としての方が有利だったようです。
 
l  いよいよ内陸へ。危険な場所。アンテオケ教会へ
l  アンテオケのシナゴーグで安息日に語る。「モーセの律法では義とされることがなく、イエスキリストを信じる信仰によって義とされる。」と告げる。
多くのユダヤ人や、異邦人が集まって来て、多くの異邦人が信仰に入るが、嫉妬したユダヤ人は妨害迫害をする。
パウロはここで、私は異邦人の方へ行くと宣言。この町から逃れていくが、後に異邦人によるキリスト教会が出来る。
l  イコニオムへ。イエス様の福音を語り、多くのユダヤ人やギリシャ人が信仰に入るが、ユダヤ人たちの迫害も始まる。
それでも、二人は長い間滞在し、神は不思議な業を行われた。ユダヤ人の迫害に追われて、町を出る。
 
l  ルステラへ。生まれつき足の悪い人を癒し、町の人は、パウロをヘルメス、バルナバをゼウスと思い込み、2人にいけにえを捧げて礼拝しようとする。
2人は衣を裂いてやめて下さいと言い、説得する。
l  この頃、アンテオケとイコニオンのユダヤ人達がリストラに来て、人々を扇動して、パウロに石を投げかけさせる。
人々はパウロが死んだと思い町の外に引きずっていくが、弟子達が周りを囲むとパウロは起きあがる。九死に一生を得た。
 
l  デルベへ。イエス様の福音を告げ知らせ、多くの人々が信仰に入り、弟子となる。
l  ここから、引き返して、リストラ、イコニオン、アンテオケの町にできた教会を回り、長老達を各地で任命して行く。
ペルゲで福音を宣べ伝え、そこからアタリアに下り、シリア方面に帰る。
 
l  第一回宣教旅行は、半年から一年間の期間かかったと推測される。
 
 

 

ポイント

1.     ユダヤ教の救いは、律法を守る事によってでした。しかし、異邦人の人々は、律法も知りませんでしたし、救いの道も望みもありませんでした。しかし、イエス様を信じる救いは、誰にでも与えられる救いでした。異邦人はこの救いを喜びました。神様は全ての人を救う事を望んでおられるのです。

2.     私達が神様の事を語る時、必ず反対はどこかで起こってくるでしょう。しかし、神様も私達と共に働いて下さって、人々にご自身を現してくださいます。

 

3.     パウロさんと、バルナバさんの宣教旅行で至る所に、教会が生まれて行きました。私達の教会も誰かがこの地域に福音を宣べ伝えて、クリスチャンが集まる場所となりました。私達も、そのように、福音を神様を知らない人々の為に伝えることが出来ます。是非、祈りながら神様と共に福音を宣べ伝えていく者となりましょう!


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