CSテキスト3年目64週目

イザヤ2「預言」

 

「イザヤ書とキリスト」

 

【テキスト】 

イザヤ書531節―8

 

【主題】

イザヤ書から見える、旧約聖書と新約聖書のつながり。

~イザヤ書にあるキリスト預言。イエスによるイザヤ書の引用。~

 

【内容】

先週は、ヒゼキヤ王の話を聞きました。この王の時代に活躍した預言者にイザヤという人がいます。彼が記したイザヤ書には、およそ700年後に来られるキリストについて多くの預言が書かれています。また、700年後に来られたイエス・キリストもイザヤ書からよく引用して話をされました。

 

1、イザヤ

イザヤは、王と親しくできる高い地位にある重要な人物でした。ウジヤ王(ユダ)、ヨタム王(ユダ)、アハズ王(ユダ)、ヒゼキヤ王(ユダ)の4人の王様の時代に渡って活躍しました。前回の学びでも登場したヒゼキヤ王にも神様の言葉を伝え、アッシリアを破った時にも助言をしました。

 

イザヤは、非常に大胆な人でした。王に対しても、民に足しても、言うべきことをはっきりと語る人です。自分の国をとても愛していましたが、同時に他の国に対する思いやりも持っていました。そして、神様に対してとても敬虔な人でした。

 

2、イザヤ書53

 

イザヤが記したイザヤ書の中には、キリストに関する預言がたくさんあります。

そのなかでもイザヤ書53章は、代表的なものです。下の表でキリストが来られる700年も前にイザヤによって神様が語られたことばが、実際に正確に実現したことを確かめて見ましょう。

 

  

 

イザヤ書53

新約聖書の箇所

53:3 彼はさげすまれ、人々からのけ者にされ、悲しみの人で病を知っていた27:28 そして、イエスの着物を脱がせて、緋色の上着を着せた。

27:29 それから、いばらで冠を編み、頭にかぶらせ、右手に葦を持たせた。そして、彼らはイエスの前にひざまずいて、からかって言った。「ユダヤ人の王さま。ばんざい。」

27:30 また彼らはイエスにつばきをかけ、葦を取り上げてイエスの頭をたたいた。。人が顔をそむけるほどさげすまれ、私たちも彼を尊ばなかった。

マタイ27:28

そして、イエスの着物を脱がせて、緋色の上着を着せた。

27:29 それから、いばらで冠を編み、頭にかぶらせ、右手に葦を持たせた。そして、彼らはイエスの前にひざまずいて、からかって言った。「ユダヤ人の王さま。ばんざい。」

27:30 また彼らはイエスにつばきをかけ、葦を取り上げてイエスの頭をたたいた。

53:5 しかし、彼は、私たちのそむきの罪のために刺し通され、私たちの咎のために砕かれた。彼への懲らしめが私たちに平安をもたらし、彼の打ち傷によって、私たちはいやされた。

Ⅰペテロ2:24

 そして自分から十字架の上で、私たちの罪をその身に負われました。それは、私たちが罪を離れ、義のために生きるためです。キリストの打ち傷のゆえに、あなたがたは、いやされたのです。

53:8 しいたげと、さばきによって、彼は取り去られた。彼の時代の者で、だれが思ったことだろう。彼がわたしの民のそむきの罪のために打たれ、生ける者の地から絶たれたことを。

 

ルカ23:32

ほかにもふたりの犯罪人が、イエスとともに死刑にされるために、引かれて行った。

23:33 「どくろ」と呼ばれている所に来ると、そこで彼らは、イエスと犯罪人とを十字架につけた。犯罪人のひとりは右に、ひとりは左に。

 

23:44 そのときすでに十二時ごろになっていたが、全地が暗くなって、三時まで続いた。

23:45 太陽は光を失っていた。また、神殿の幕は真二つに裂けた。

23:46 イエスは大声で叫んで、言われた。「父よ。わが霊を御手にゆだねます。」こう言って、息を引き取られた。

 

53:9 彼の墓は悪者どもとともに設けられ、彼は富む者とともに葬られた。彼は暴虐を行なわず、その口に欺きはなかったが。

マタイ27:57

 夕方になって、アリマタヤの金持ちでヨセフという人が来た。彼もイエスの弟子になっていた。

27:58 この人はピラトのところに行って、イエスのからだの下げ渡しを願った。そこで、ピラトは、渡すように命じた。

27:59 ヨセフはそれを取り降ろして、きれいな亜麻布に包み、

27:60 岩を掘って造った自分の新しい墓に納めた。

 

 

3、イエス様とイザヤ書

 

イエス様は、自分がイザヤ書で預言されているキリストであることをご存知でした。

ある時、イエス様は礼拝において聖書朗読をされました。(ルカ416節ー)

当時、聖書は、羊皮紙に書かれ巻物になっていました。イザヤ書はイザヤ書で一つの巻物になっていたのですが、この時イエスに手渡されたのは、イザヤ書でした。イエス様は、そのイザヤ書のある所を開いて朗読されました。

 

ルカ418節―21

4:17 すると、預言者イザヤの書が手渡されたので、その書を開いて、こう書いてある所を見つけられた。

4:18 「わたしの上に主の御霊がおられる。主が、貧しい人々に福音を伝えるようにと、わたしに油を注がれたのだから。主はわたしを遣わされた。捕われ人には赦免を、盲人には目の開かれることを告げるために。しいたげられている人々を自由にし、

4:19 主の恵みの年を告げ知らせるために。」

4:20 イエスは書を巻き、係の者に渡してすわられた。会堂にいるみなの目がイエスに注がれた。

4:21 イエスは人々にこう言って話し始められた。「きょう、聖書のこのみことばが、あなたがたが聞いたとおり実現しました。」

 

これはイザヤ書の61章1ー2節の言葉です。

すなわち、イザヤの預言です。そしてイエス様は、21節の所で、この預言は今成就した、と言っています。すなわち、700年も前に預言されたこの言葉は、実はイエス様の到来を意味したものであった、というのです。

 

聖書はすごいですね。だれが700年後におこることを知ることができるでしょうか。神様以外にできませんね。

 

イエス様のことは、700年前に預言されていて、イエス様もそれが自分のことであることを知っていました。 イエス様が何のためにこの世に来られたのか、どのような人生を送り、どのようにして死ぬのか・・・。 神様は、旧約聖書の中にすでにイエス様のことを詳しく、あらかじ教えておられたのです。

 

1600年間かけて書かれた旧約聖書と新約聖書は、一貫性があります。同じ一人の方、神様によって書かれたことがわかりますね。そして、旧約聖書を学ぶことは、新約聖書のこと、イエス・キリストのことを学ぶことになるのですね。

 

神様は、私たちが救われる道を、イエス様を通して準備してくださいました。イエス様が生まれるずっと前から用意してくださったのです。

 

 

 

 

 


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