CSカリキュラム2年目年4月第4週目

出典元：こひつじ（アッセンブリーオブガッド教団）

 

「復活のイエスとペテロ」

 

【タイトル】　わたしの羊を飼いなさい

 

【暗唱聖句】　ヨハネ21：16

21:16 イエスは再び彼に言われた。「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛しますか。」ペテロはイエスに言った。「はい。主よ。私があなたを愛することは、あなたがご存じです。」イエスは彼に言われた。「わたしの羊を牧しなさい。」

 

【テキスト】　ヨハネ　２１：１－１９

21:1 この後、イエスはテベリヤの湖畔で、もう一度ご自分を弟子たちに現わされた。その現わされた次第はこうであった。21:2 シモン・ペテロ、デドモと呼ばれるトマス、ガリラヤのカナのナタナエル、ゼベダイの子たち、ほかにふたりの弟子がいっしょにいた。

21:3 シモン・ペテロが彼らに言った。「私は漁に行く。」彼らは言った。「私たちもいっしょに行きましょう。」彼らは出かけて、小舟に乗り込んだ。しかし、その夜は何もとれなかった。21:4 夜が明けそめたとき、イエスは岸べに立たれた。けれども弟子たちには、それがイエスであることがわからなかった。21:5 イエスは彼らに言われた。「子どもたちよ。食べる物がありませんね。」彼らは答えた。「はい。ありません。」21:6 イエスは彼らに言われた。「舟の右側に網をおろしなさい。そうすれば、とれます。」そこで、彼らは網をおろした。すると、おびただしい魚のために、網を引き上げることができなかった。21:7 そこで、イエスの愛されたあの弟子がペテロに言った。「主です。」すると、シモン・ペテロは、主であると聞いて、裸だったので、上着をまとって、湖に飛び込んだ。21:8 しかし、ほかの弟子たちは、魚の満ちたその網を引いて、小舟でやって来た。陸地から遠くなく、百メートル足らずの距離だったからである。21:9 こうして彼らが陸地に上がったとき、そこに炭火とその上に載せた魚と、パンがあるのを見た。21:10 イエスは彼らに言われた。「あなたがたの今とった魚を幾匹か持って来なさい。」21:11 シモン・ペテロは舟に上がって、網を陸地に引き上げた。それは百五十三匹の大きな魚でいっぱいであった。それほど多かったけれども、網は破れなかった。21:12 イエスは彼らに言われた。「さあ来て、朝の食事をしなさい。」弟子たちは主であることを知っていたので、だれも「あなたはどなたですか。」とあえて尋ねる者はいなかった。21:13 イエスは来て、パンを取り、彼らにお与えになった。また、魚も同じようにされた。21:14 イエスが、死人の中からよみがえってから、弟子たちにご自分を現わされたのは、すでにこれで三度目である。21:15 彼らが食事を済ませたとき、イエスはシモン・ペテロに言われた。「ヨハネの子シモン。あなたは、この人たち以上に、わたしを愛しますか。」ペテロはイエスに言った。「はい。主よ。私があなたを愛することは、あなたがご存じです。」イエスは彼に言われた。「わたしの小羊を飼いなさい。」

21:16 イエスは再び彼に言われた。「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛しますか。」ペテロはイエスに言った。「はい。主よ。私があなたを愛することは、あなたがご存じです。」イエスは彼に言われた。「わたしの羊を牧しなさい。」21:17 イエスは三度ペテロに言われた。「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛しますか。」ペテロは、イエスが三度「あなたはわたしを愛しますか。」と言われたので、心を痛めてイエスに言った。「主よ。あなたはいっさいのことをご存じです。あなたは、私があなたを愛することを知っておいでになります。」イエスは彼に言われた。「わたしの羊を飼いなさい。21:18 まことに、まことに、あなたに告げます。あなたは若かった時には、自分で帯を締めて、自分の歩きたい所を歩きました。しかし年をとると、あなたは自分の手を伸ばし、ほかの人があなたに帯をさせて、あなたの行きたくない所に連れて行きます。」21:19 これは、ペテロがどのような死に方をして、神の栄光を現わすかを示して、言われたことであった。こうお話しになってから、ペテロに言われた。「わたしに従いなさい。」　

 

【導入】

少し前に、ペテロさんのお話しをしました。覚えていますか？ペテロさんは、イエス様が逮捕されたあと、鶏が鳴く前に三回もイエス様のことを知らない。と言ってしまいました。 

ペテロさんは、何があってもイエス様に従うつもりでした。しかし、実際には自分も捕まるのが怖くなってイエス様を裏切ってしまったのでした。ペテロさんはこのことで、自分を責めて苦しんでいたと思います。 そんなペテロさんに、よみがえられたイエス様がお話しをされました。二人はどのようにお話しをしたのでしょうか？ 

 

１、ペテロは他の弟子たちと漁に出かけました 

 

イエス様がみがえられて数日後、弟子たちはエルサレムからガリラヤに戻っていました。 

そんなある夜のことでした。ペテロさんが、「僕はこれから漁に行く」と言いました。ペテロさんは、もともとガリラヤ湖で漁師をしていました。すると、「僕たちも一緒に行きます」と、他の弟子たちもその言葉に従いました。みんなは一緒に、舟に乗りこんで湖にこぎ出しました。 ところが、その夜は何度も網を下ろして魚を捕まえようとしましたが、なぜか一匹も取れませんでした。「今日は一匹も取れないなあ」「いったいどうしてとれないんだろう」時間はどんどん過ぎていきました。やがて辺りは少し明るくなってきました。とうとう一匹もとれないまま夜が明けてしまいました。

 

２、ペテロさんたちは、もうくたくたです。

 

「おい。今日はもう取れないから戻ろうか」。彼らはしかたがないので帰ろうと思いました。そんな時、誰かが岸辺に立っているのが見えました。その人は舟に乗っている弟子たちに声をかけました。「子供たちよ、何か食べ物がありますか」。弟子たちは「いいえ、何もありません」このように答えました。すると「舟の右側に網を下ろしなさい。そうすれば取れますよ」と、その人が言いました。弟子たちは、一晩中働いてくたくたでしたが、その人がいったとおりに網を右側に打ってみました。するとビックリです、さっきまでまったく取れなかった魚が、網を引き揚げられないほどたくさんかかったのでした。あまりにも多くの魚が網に入ったので、みんなで力を含わせても引き揚げるのが難しいほどでした。 その時でした。ヨハネさんがペテロさんに言いました。「あのお方は主です。」ヨハネさんは、その方がイエス様であることに気づき、ペテロさんに教えたのでした。ペテロさんは岸辺におられる方がイエス様だとわかると、うれしくなりました。そして急いで上着をはおって湖に飛び込み、イエス様に向かって泳ぎました。陸までは百メートルほどの距離でした。ペテロさんは少しでも早くイエス様にお会いしたかったのでした。 

 

他の弟子たちは、網を引きながら舟で岸に向かいました。網の中の魚をあとで数えてみると、なんと百五十三匹もの魚が入っていました。ほかの弟子たちも舟で岸に着きました。

 

３、岸辺ではイエス様が炭火をおこして魚を焼き、パンも用意してくださっていました。

 

イエス様が弟子たちのために朝ご飯を用意していて下さったのでした。イエス様は「今取れた魚も何匹か持ってきなさい」と言われ、取れた魚も焼いて食べました。昨日の夜から一晩中漁をしていた弟子たちにとって、このイエス様との朝食は本当にうれしかったと思います。 楽しくおいしい食事が終わると、イエス様は特別にペテロさんにお話しをされました。ペテロさんは、イエス様にお会いして本当にうれしかったのですが、同時に心には重い気持ちもありました。それはイエス様が捕まったとき、イエス様のことを「知らない」と三回も言ってしまったからでした。ペテロさんの心の中には大きなわだかまりがあったのでした。 そんなペテロさんの気持ちを察してイエス様は優しく話しかけられました。「ヨハネの子シモン。あなたは、この人たち以上に、わたしを愛しますか。」ペテロさんは答えました。「はい。主よ。私があなたを愛することは、あなたがご存じです。」イエス様が言いました。「わたしの小羊を飼いなさい。」再びイエス様が、「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛しますか」と言いました。「はい。主よ。私があなたを愛することは、あなたが

ご存じです。」ペテロさんが答えると、イエス様が言いました。「わたしの羊の世話をしなさい。」さらにイエス様が言いました。「ヨハネの子シモン。わたしを愛しますか」と言いました。「はい。主よ。私があなたを愛することは、あなたがご存じです。」ペテロさんが答えると、イエス様が言いました。「わたしの羊を飼いなさい。」

 

【結論】

イエス様は同じ質間をペテロさんに三回もされました。そのたび事に「はい。主よ。私があなたを愛することは、あなたがご存じです。」とペテロさんは答えました。イエス様はペテロさんに、「わたしの羊の世話をしなさい」とおっしゃいました。これは「わたしを信じる人たちのお世話をしなさい」という意昧です。ペテロさんはイエス様から新しいお仕事を頂いたのです。そしてイエス様はペテロさんに、「あなたは、わたしに従いなさい」と言いました。

 

【適用例】

①あなたはイエス様を悲しませてしまった経験がありますか？でも大丈夫です。イエス様は私たちのことも赦し、愛をもってそれぞれにふさわしい方法で接して下さいます。イエス様の前に素直に出て行きましょう。 

②あなたは、イエス様の前で「私はあなたを愛します」と心から言うことが出来ますか？いま静まって考えてみましょう。 

③イエス様は「あなたは、わたしに従いなさい」とおっしゃっています。周りの人が気になることがあるかもしれません。でもどんな時にもイエス様の声に従っていけるようにお祈りをしましょう。