CSカリキュラム1年目3月第4週目

 

「復活」

 

【タイトル】 生きておられる主

 

【テキスト】

ヨハネ19章28節-20章

 

【暗唱聖句】

ヨハネの福音書11:25、26

「イエスは言われた。『わたしは、よみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は、死んでも生きるのです。また、生きていてわたしを信じる者は、決して死ぬことがありません。このことを信じますか。』」

 

 

先週、イエス様が十字架にかかられた事をお話ししました。それから、どうなったのでしょう?

 

1 イエス様が死んでしまいました!

 

イエス様が死なれた事を確かめるために、兵士がイエス様の脇腹に槍をさしました。その傷からは、水と血がでてきました。もう死んでしまったという証拠です。(心臓が止まって、血液が体を循環していないということです。)

それから、一人の人がイエス様の体を引き取りたいと申し出た人がいました。アリマタヤのヨセフという人です。(アリマタヤは地名) この人は、イエス様を信じていたのですが、ユダヤ人たちを恐れて隠していました。でも、イエス様が十字架で死なれた時、勇気を出してお願いに行ったのです。もう隠すことはなくなりました。実は、もう一人信じていることを隠している人がいました。ニコデモという人です。前にイエス様の所にこっそりやって来て、いろいろと質問をしたことがあった人です。この人もイエス様の埋葬のために、没薬をたくさん用意して持ってきました。

 

*没薬・・・埋葬の時に、芳香剤として用いられた(聖書大辞典 教文館)

 

イエス様の体は、まだ誰も入っていない新しいお墓に入れられました。 そこは、イエス様が十字架にかかられた場所の近くにありました。この日は、金曜日です。ユダヤ人達は、金曜日の夕方から安息日を守っていました。それで、安息日に入る前に全部のことを終わらせなければなりませんでした。

 

2 イエス様の体がない!!

 

ユダヤ人たちは、金曜日の夕方から土曜日の夕方まで出かける事ができませんでした。それで、マリヤは日曜日の朝早くイエス様のお墓に行きました。(別の箇所では女達と書かれているので、何人かで行ったと思われます) でも、心配な事がありました。お墓は、洞窟のようになっていて、入り口は大きな石で閉められていましたから、女の人の力では開けることなど絶対無理です。でも、イエス様のことが心配で、行かずにはいられなかったのでしょうね。お墓に行くと、お墓が開いてるじゃありませんか! マリヤはビックリしました。きっとパニックになったでしょう。一緒にいった人たちも同じだったでしょう。急いでお弟子さんたちのところに行って報告をしました。二人の弟子がイエス様のお墓にやってきました。一人はペテロです。(ヨハネには、もう一人の名前が書かれていませんが、この福音書を書いたヨハネ自身だと言われています) 最初に着いた弟子は、お墓をのぞいただけでした。ちょっと怖かったのでしょうか?ペテロは、後から着いたのですが、お墓の中に入って行きました。イエス様の体はありません。イエス様の体のあった場所には、体に巻いてあった布だけがそこにありました。頭の布はちょっと離れた場所にありました。最初にのぞいただけの弟子も、やっと入って来ました。この弟子は、これを見てイエス様がよみがえったと信じたようです。

 

3 イエス様は、よみがえりました!

 

マリヤは、イエス様の入っていたお墓をのぞいてみました。そこには白い衣をきた御使いが座っていました。マリヤは、イエス様の体がなくなって、悲しくて泣いていました。御使いに「何故泣いているのですか?」と聞かれて、マリヤは「誰かがイエス様を持っていってしまったのです。」と答えたのです。本当に悲しかったのですね。ふいに後ろをふりむくと、誰かが声をかけました。イエス様です! でも、マリヤはイエス様だと分らず、管理人だと思っていました。だってイエス様は死んでお墓に葬られたのですから、まさかそこにイエス様がいるなんて、思ってもいなかったでしょう。イエス様は「マリヤ」と声をかけました。その時、イエス様だとわかったのです。マリヤはイエス様に言われた通り、お弟子さんたちにイエス様とお会いした事を伝えました。

その日の夕方、鍵をかけた部屋にお弟子さんたちが集まっていました。ユダヤ人が捕まえにくるかもしれないと思っていたのかもしれません。とにかく怖かったのです。でも、イエス様がいつの間にかお弟子さんたちの真ん中に立っておられました。ドアを開けた様子はありません。イエス様は、弟子達に「聖霊をうけなさい」と言われました。その時、トマスという弟子だけは、そこにいませんでした。それで、「自分は、イエス様の釘の跡と脇腹の傷を見て触らないと信じない!」とすねてしまったのです。トマスがいる時にイエス様は再び来られました。釘の跡を見せ、「触ってみなさい」と言われたのです。トマスは恥ずかしくなって「私の主、私の神」と言ったのです。イエス様に会った時、自分がみんなに言った事は、正しくなかった・・・と分ったのですね。イエス様は、「見ないで信じる人は、幸いです」と言われました。イエス様は、本当によみがえられたのです!

 

4 イエス様は、今も生きておられます!

 

イエス様の復活は、本当にあったのです。そしてこの復活の事実があったからこそ、神様の救いが完成し、私たちは確かに罪赦され、主と共に生きる道が開かれたのです。

 

イエス様は今も生きておられます。そして天国から私たちをいつも見ておられます。それだけではありません。イエス様にお願いをすれば、私たちの心の中に住んで下さいます。そして目には見えなくても、私たちと一緒にいて下さるのです。私たちが信じている神様は、本当にすばらしいお方です。今日あなたもこのイエス様を信じませんか?

 

日本では、いろいろな物を神様として拝んでいます。それは、石や木で作ってあったり、昔のエラい人だったり。石や木は物です。いのちがありません。昔のエラい人は、死んで今もお墓に葬られています。

イエス様も、十字架にかかられて死にました。お墓にも入りました。でも、よみがえって今も生きておられます。だから、私たちのお祈りの声がちゃんと聞こえるのです。そして、私たちのお祈りの声を聞いて、私たちに答えて下さる事ができるのです。 時々、イエス様が目に見えないので、本当にお祈りが聞かれるのか、本当に生きておられるのか不安になることもあるかもしれません。目にみえないことがイエス様のいない事ではありません。見えないから、いつでも、どこでも、どんなときでも一緒にいてくださることができるんです。

 

私たちの神様は、死んでしまった神様ではありません。死んだけれどもよみがえって今も生きておられる神様です。他にはいらっしゃらないのです! 今日、生きているイエス様を心に受け入れましょう。また、イエス様を信じている人は、どんな事があってもイエス様を信じ続けて行く事ができるように、お祈りしましょう。

 

イエス様は十字架にかかり確かに死んだのです。死んだ人が生き返ることはありません。では、イエス様はなぜよみがえることが出来たと思いますか。それは、イエス様が神の子だからです。イエス様は、よみがえることによって死の力と罪の力に勝利をされたことを示されたのです。私たちは弱く罪に負けてしまいます。しかし罪の力に勝利をされたイエス様を信じるならば、私たちも罪に勝利することができます。

 
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