イエスの生涯1 「御言葉を行う人となりなさい。 」

1年目/1月/第4週 

「イエスの生涯 シリーズ

 

 

主題:御言葉を行う人となりなさい。 

 

聖句:「御言葉を実行する人になりなさい。 ただ聞くだけの者であってはいけません。」

ヤコブ1:22

聖書箇所:マタイ7:24 - 27、ルカ6:48-49

参考: 

 

背景:

イエス様はガリラヤで宣教を始められました。多くの人が、イエス様の所に集まってきて、お話しを聞いたり、病気の人達はイエス様にお祈りしてもらって、癒されたりしたので、イエス様の所に集まってくる人々がどんどん増えて、イエス様のうわさも広がっていきました。

イエス様はこの時、色々な話しをされました。それが「山上の垂訓(すいくん)」という有名な教えです。

 

お話し:

 賢い人(かしこ君)と愚かな人(おろっち)がいました。 賢い人とは、神様の御言葉を聞いて、それを行う人です。愚かな人とは神様の御言葉を聞いてもそれを行わない人のことです。

 

 ある日、賢い人と、愚かな人が家を建てようと決めました。

かしこ君は、「僕はあの山の辺りの岩があるところに家を建てるよ!あそこに家を建てると地面がしっかりしているから安全なんだ。」といいました。

おろっちは、「おいらは、川のほとりに家をたてるぞ。そうだ、あそこには砂地の地面が掘りやすい所があったなぁ。あそこだと、土も簡単に掘れるし、楽に家を建てることができるぞ!」 「ところで、かしこ君はばかだなぁ。あんなところ岩がごつごつして、地面を掘るだけでもとても長い時間がかかるぞ。やめとけばいいのに。まぁ、頭のいいおいらはそんな苦労はしないよ!」

 

 そして、二人の家作りがはじまりました。 おろっちは見る見る内に土を掘り、土台をしいて、柱を立てていきました。

一方、かしこ君は何日立っても、地面を掘る作業が終わりません。掘ったとしても、取り出した岩は重たいので、それをよそに持っていくだけでも大変な作業です。

 

 おろっちの家はその間にも、どんどん完成に近づいて行きました。もう屋根もつけて、壁も作って、家具を家に入れて、あっと言う間に「完成!!」 新しく出来た家の庭で椅子に座ってサングラスをかけてジュース片手にゆっくりし始めました。 川を見ながら風がそよそよ吹き、それはもう、リゾート気分でした。 

 

 かしこ君は、まだまだ出来ません。土台をしっかりとすえて、丈夫な柱を建てて、屋根も重くしっかりしたものだったので、完成までにとても長い時間がかかったのです。しかし、長い長い作業を終えて、ついに「完成!!」

 

 小高い丘の上にある家はとてもしっかりしていて、安心して暮らせる家でした。かしこ君はみんなを招いて、ホームパーティーをしました。おろっちもこの家を見に来て、「かしこ君、がんばったなぁ。ここに家を建てるのは大変だったんじゃない? ぼくのなんか、とーっくの昔に建ったよ。ほらここから川のほうを見てごらん、あそこに建っている家だよ。ほら、どうだい?りっぱだろう? と言いました。かしこ君は「へぇー!とても素敵な家だねぇ。また遊びにいくねー!」と言いました。

 

 そうこうしているうちに、雨のシーズンがやってきて、嵐がやってきました。 雨が何日も何日もふり、止まりそうにありません。風もビュンビュン強くなってきて、川の水が溢れ始めました。

 

 おろっちは心配になってちょっと外の様子を見に出かけると、水がもう家の周りに溢れていて、見る見る内に、家の中は水浸しになりました。「どうしよう~?涙」と思っている間に、家の土台が崩れ、家がミシミシ言い始めました。砂の上に土台を建てていたので、水があっという間にその砂を流してしまったのです。大きな風が吹いてきたとたん、家は、ドンがラガッシャーン!!!と音をたててくずれてしまいました。 

おろっちはあわてて「ひゃー!助けてくれー!」といって、かしこ君の家に行きました。川の水はまだまだ溢れて、とうとうかしこ君の家にも溢れてきました。

 

 ところが、家の中はとても静かで、外が嵐なのかも分からない静かさでした。かしこ君はずぶぬれになった、おろっちにタオルをあげて、暖かいスープを上げました。おろっちは、なぜこの家の中はこんなに静かなの? そとは嵐なのに。。。と聞くと、かしこ君は、「僕の家の土台は穴を掘るのにとても長い間かかったんだけど、とってもしっかりしているし、水にぬれても風に吹かれてもびくともしない造りになっているんだよ。岩の上にこの家は建っているからね。」と言いました。

 

おろっちはとっても感心して、「そうかぁ。かしこ君はなんであんなに大変な思いをして家をたてているのかなぁ。と思ったけど。岩の上に家を建てることは、嵐の時でも安全な家にするためだったんだね。僕も、この嵐が終わったら、かしこ君の家の隣に家を建ててもいいかなぁ?」と聞きました。かしこ君は嬉しそうに、「うん、いいよ。僕もおろっちの家を建てるのを手伝うよ。」と言いました。

 

ポイント

1.聖書の中にある御言葉は、私達の人生の岩です。

2.私達はこの岩の上に、私達の人生の家を建てるべきです。

3.御言葉を聞いても行わない人は、御言葉の上に家をたてず、他の弱い土台の上に家を建てることになります。 

4.御言葉を聞いて、それを行うなら、たとえ、時には難しいことであっても、人生の嵐がやって来た時に、びくともせず。心配しないで人生を生きることが出来ます。 

5.御言葉を聞いて、それを行っているかな? ただ聞いて、忘れてしまうのではなく、実際に行ってみましょう!

 
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