CSテキスト 3年目  7月第2週目

出展元:こひつじ

 

「エステル」

 

副題:タイトル “この時”のために

テキスト エステル記全体(1 章~10)

 

導入

「どうしてこのようなことが起こるんだろう?」と思ったことはないかな?私たちが毎日生活をしていると良いことも悪いことも含めて思いもよらないようなことに出会うことがあるよね。今日は、奴隷として連れて来られた外国の地で一人の女の人が王妃になるという夢のようなお話だよ!どうしてそんなことがおこったんだろうね!時代が変わり、あんなに強かったバビロニア帝国もペルシャの国に征服されてしまった。ペルシャの王様は今までと違って捕囚となっていた人々を元の国に帰すことにしたんだ。でもそのまま住み慣れたペルシャに留まる人もいたんだ。エステルもその一人だよ。

 

ポイント1

エステルはペルシャの国の王妃に選ばれました エステルはペルシャの国の王妃に選ばれました エステルはペルシャの国の王妃に選ばれました(1-2 章)ペルシャの国のアハシュエロス王様はお妃になる人を探していました。前のお妃が王様に従わなかったのでお城から追い出してしまったからです。国中の町や村から美しい若い娘たちが集められてきました。エステルもその一人です。エステルはお城で働いていたユダヤ人モルデカイの養女でした。エステルはモルデカイおじさんから「自分たちがユダヤ人であることは誰にも言ってはいけないよ」と言われていました。集められた娘たちはきれいにお化粧をして一人づつ王様に会いに行きました。エステルが王様の前に行くと、王さまは美しいだけでなく、皆からも愛されている立派な心を持っているエステルをお妃に選びました。そして冠をエステルの頭に載せると、国中にエステルが王妃になったことを知らせました。

 

26)「エステル」…ペルシャ語で「星」の意味。エステルのへブル名「ハダサ」はミルトスの木を意味する。青黒色の果実は鎮痛の効があると言う。この花は何かめでたいことがあると装飾に用いられるので「祝いの木」とも言われる。祝福を表す。エステルはユダヤ人にとって祝福と希望の星になったと言える。

 

ポイント2

 エステルはイスラエルの国を救うために立ち上がる決心をしました エステルはイスラエルの国を救うために立ち上がる決心をしました エステルはイスラエルの国を救うために立ち上がる決心をしました(34 章)ところで、王さまが特別に信頼していたハマンという男が国で一番偉い大臣になりました。王様が命令したので他の家来たちはハマンが道を通ると膝をかがめてひれ伏しました。ところがモルデカイだけは決してひれ伏そうとはしません。モルデカイはただ真の神さまお一人だけを礼拝していたので、人間であるハマンを拝むことはしなかったのです。ハマンはとても腹を立てました。ハマンはモルデカイがユダヤ人であることを知って、王様にお願いしました「王様、このペルシャの国にあなた様の命令を守らない者たちがいます。それはユダヤ人です。彼らを滅ぼす命令を出して下さい」王様はハマンの悪だくみを知りません。また、自分の愛する王妃エステルもユダヤ人であることを知りません。王様は「好きにしなさい」とハマンに言いました。大変なことになりました。王様の命令を知ったモルデカイは大変悲しみました。他のユダヤ人たちも同じです。モルデカイはこのことをすぐにエステルに伝え「ユダヤ人を滅ぼさないように王様にお願いしてください」と頼みました。しかし、王様から呼ばれないのに勝手に王様の前に行くと死刑になってしまうのです。エステルは悩みました。モルデカイは再びエステルに手紙を書いて言いました「あなたが王妃になったのはまさに“この時”のためだったのかも知れないのだよ!」エステルは決心しました。「おじさん、私のためにこの国にいるユダヤ人を皆集めて三日間お祈りしてください。私も断食してお祈りします。そして王様のところへ行きます。死なねばならないのでしたら死にます!」

 

14 節)「別の所から」…神から、ということ。エステル記では故意に神という名が隠されている。しかしエステル記ほど神の摂理、地上で起こる一切のことを導いておられる神の主権を教えている書物もないだろう。神こそ私たち人間の歩みの主権者であられる。神は全ての者にみこころのままに使命を与え、そこに導いておられることがわかる。

 

ポイント3

 神さまはエステルによってユダヤ人を救ってくださいました はエステルによってユダヤ人を救ってくださいました はエステルによってユダヤ人を救ってくださいました(510章)エステルは王宮に向かいました。王様はエステルが勝手に自分の所に来るのを見ました。そしてエステルに向かって金の笏を差し伸べたのです。なんと、それは王様がエステルを許してくれたことのしるしでした!「エステル、いったいどうしたのだ?」王様は優しく尋ねました。「王様、是非ハマンとご一緒に私のパーティーにお出でください」エステルは言いました。次の日も同じようにエステルは王様とハマンをパーティーに招待しました。王様はパーティーの中でエステルに言いました「エステルよ、何か願いでもあるのか?」エステルはついに言いました「王様、私と私の国の人々を救ってください!皆殺しにされてしまうのです!」「なんと!いったい誰に?」「この悪いハマンです!」怒った王様はハマンを高い柱にはりつけにしてしまいました。そして新しい法律を出してユダヤ人を守るようにしてくれたのです。ユダヤ人たちは大喜び!またモルデカイのすばらしい働きを知った王様はモルデカイに高い位を与えました。ユダヤ人はこの大きな危機から守られたのです。それから、ユダヤ人たちは毎年このことを思い出してはお祝いするようになりました。

 

 

結論 神さまは一人一人に特別な使命を与えているお方です は一人一人に特別な使命を与えているお方です

 

 

適用 (聞き手に最もふさわしい適用が与えられるように祈りましょう) (聞き手に最もふさわしい適用が与えられるように祈りましょう) (聞き手に最もふさわしい適用が与えられるように祈りましょう)私たちは生きているといろんな事が起こるよね。その中には、なぜそうなったのか私たちには理由が分からないようなこともたくさんある。しかし、神さまにあってそれは全てに意味があるんだ。一つも無駄なものはないんだよ!エステルが王妃になったのには神さまの深い特別な使命があったからなんだ。しかし、それは「その時」にならないと分からないものだった。キミは、今どうしてそうなったのか分からなくて悩んでいることはないかな?また、今キミが経験していることは将来神さまのためにどのように用いることができるか考えてみよう!

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