CSテキスト 2年目6月3週目
旧約聖書シリーズ3
「ダビデとゴリアテ」
【聖書】
Ⅰサムエル記17章
【聖書の概要】
イスラエルの隣国、ペリシテの軍隊がイスラエルと戦うためにやってきました。イスラエルの兵士たちは谷をはさんで陣をはり、たたかいに備えています。するとペリシテの陣地から、一人の代表戦士が出てきました。彼の名はゴリアテ。背の高さは6キュビト半。おおよそ2.9mです。頭には青銅の甲をかぶり、体にはうろことじの鎧を身に着けていました。よろいは青銅でできていて、重さは5千シュケル。おおよそ57kg。さらに足には青銅のすねあてをつけ、肩には青銅の投げやりを背負っていました。
このゴリアテが出てきて大声で言いました。「お前らの中から、ひとりの代表戦士を出して、俺と勝負しろ。俺が負けたなら、俺達は全員、お前たちの奴隷となる。しかし、俺が勝ったらお前たちが奴隷となるのだ」。サウルとイスラエルの人々は、非常に恐れました。
ダビデの3人のお兄さんは、兵士としてその戦いに参加していました。お父さんのエッサイは、お兄さんのことが心配で、ダビデに言いました。「お兄さんのために食べ物を持っていきなさい。そして、お兄さん達の様子をみてきておくれ」。ダビデは翌朝早く、羊を番に預け、品物を持って出かけました。ダビデはペリシテと向かい合っているイスラエルの陣地に入り、お兄さん達の無事を確かめました。ダビデがお兄さんと話していると、あのゴリアテがペリシテの陣地から出てきて、いつもと同じよう大声で叫んでいました。
ダビデはそばに立っている人たちに言いました「このペリシテ人は何者ですか。生ける神の陣を馬鹿にするとは。」ダビデが言ったことを、サウル王が人々から聞いて、ダビデをつれてこさせました。
「王様、心配はありません。僕があの大男を倒してごらんにいれます」。これを聞いたサウル王はあきれかえりました。「お前はまだ子どもではないか。あの大男は子どものときからずっと兵士として戦って来ている。お前には勝てまい」
ダビデは答えました。「僕は羊飼いです。羊飼いは羊をまもるためにライオンや熊と戦い、倒してきました。生ける神は、ライオンや熊から僕を救い出して下さったように、きっとあのペリシテ人からも救い出してくれます」。それを聞いたサウル王は、「よしわかった。やってみよ。主がおまえと共にあらんことを」。サウルはダビデに自分のよろいかぶとを着せてくれました。でも、ダビデには大きすぎます。「こんなものを着ていては歩くこともできません。慣れていないからです。」ダビデはそれを脱ぎ、自分の杖と川辺からひろった5つの滑らかな石を、石投げの袋に入れてゴリアテに向かって歩いていきました。
ゴリアテは敵陣から誰かがやってくるのを見て身構えました。しかし、やってきたのはまだ子どものようなダビデです。「おい、こぞう。杖で向かってくるとは俺は犬なのか」ゴリアテはダビデをからかいます。「お前は剣や槍のような武器をもって僕に向かってくるが、僕には生ける神様の力によってお前に立ち向かう。」ダビデは言い返します。
ゴリアテがダビデに襲いかかってくると、ダビデはすばやく袋から石をとりだし、石投げのひもをビュンビュン振り回して、投げつけました。石はものすごい勢いでゴリアテに向かって飛んでいきます。その石は、ゴリアテの額につきささり、そのまま倒れて死んでしまいました。こうしてダビデは石なげと一つの石で、このペリシテ人に勝ちました。
これを見たペリシテの兵士達はいっせいに逃げ出しました。その逃げるペリシテ人達を、イスラエルの軍隊が追い撃ちをかけて、イスラエルの大勝利に終わりました。
【聖書の解説】
【a. 神はどのようなお方か】
【b. 神が何をなしたか】
【c. 登場人物と神様との関係】
【その他】