1年目/1月/第1週目
イエスの生涯シリーズ
・テーマ
・聖書箇所 マタイ福音書3章
・暗唱成句 マタイ3:2 「悔い改めなさい。天の御国が近づいたから。」
【目標】
イエス様の生涯の中で重要な出来事である、イエスご自身の洗礼の場面を学ぶ。
【導入】
新しい1年が始まりましたね。これから3ヶ月「イエスさまの生涯」についてのお話です。
はじめに、イエスさまが洗礼をお受けになったお話です。イエスさまに洗礼を授けたのは、バプテスマのヨハネという人です。「バプテスマ」とは「洗礼」という意味です。彼は、イエスさまのために準備をする働きをした人です。あなたは、新しい年がイエスさまに喜ばれる年になるように、どんな準備をしますか?
(ヨハネについて)
ザカリヤとエリサベツにヨハネという赤ちゃんが生まれた時のお話を思い出しましょう。ヨハネが生まれたとき、ザカリヤは聖霊に満たされて「この子はやがて来られる救い主の御前に先立って行き、その道を準備する働きをするだろう」と言いました(ルカ1:67~80)。
御使いはヨハネの役割を「整えられた民を主のために用意する」と言いました(ルカ1:17)。
バプテスマのヨハネと使徒ヨハネ(12弟子のひとり・福音書を書いた・ゼベダイの子ヨハネ)と混同しないように注意しましょう。
1 バプテスマのヨハネは、人々に洗礼をさずけていました(1-6節)
バプテスマのヨハネと呼ばれる人が、荒野に現れました。らくだの毛で作った着物を着た男の人です。その人は、いなごと野蜜を食べて生活していたと書いてあります。あのザカリヤとエリサベツの間に生まれたヨハネが大人になったのです。ヨハネは「悔改めなさい。天の御国が近づいたから」と教えていました。これは、「神さまに謝って罪を赦していただきなさい。心をきれいにして、もうすぐ来られる救い主をお迎えする準備をしなさい」という意味です。バプテスマのヨハネは、このようにして、イエスさまのために、民を整え、道を準備する働きをしたのです(ルカ1:17、67~80)。多くの人が、ヨハネのところにやってきました。遠い所(エルサレム、ユダヤ全土、ヨルダン川沿いの全地域)からも、大勢の人が集まってきましたから。その人たちは、神さまに従っていなかった罪をそれぞれに告白しました。ヨハネは、悔改めた人に、ヨルダン川で洗礼を授けました。
◆バプテスマのヨハネの顔や声、生活の様子などを自由に想像してみよう!(ひげモジャ、ガラガラ声?いなごしか食べてないから痩せていた? 蜜ばかり食べていたから虫歯だらけ? など。
◆預言者イザヤはバプテスマのヨハネの登場をおよそ700年前に預言しました
(イザヤ書40:3)
◆洗礼を受けたい人や、もっと詳しく学びたい人は、教会の先生に相談しよう! 洗礼は、罪が赦されたこと、そしてこれからは神さまに従っていくという決心の証です。悔改めてイエスさまを信じた人は、それだけで天国に行けますが、洗礼は、そのしるしです。水に浸って出てくる儀式は「私はイエスさまを信じて救われました。古い(罪の)自分は死に、十字架と復活によって与えられた新しい命によって生きていきます」ということを神さまにもまわりの人にも表すものです。イエスさまから離れないで従っていく決心ができた人は、だれでも・すぐにでも洗礼を受けることができます。
2 バプテスマのヨハネは、イエスさまのことを教えました(7-12節)
ヨハネは、イスラエル人も悔改めて救われる必要があることを教えました。というのも、イスラエルの人々の中には「イスラエル人は、他の人種とちがって、神さまに特別に愛されているから、当然救われる」と傲慢になっている人が多かったからです。特にパリサイ派やサドカイ派の律法学者たちは、旧約聖書の律法を守っているからといって、他の人を見下していました。ヨハネは、そのような人たちに、心から神さまを愛して従うことの大切さを教えました(ルカ3:7~14参照)。
ヨハネは、後にイエスさまが来ることを教えました(人々の中には、ヨハネのことを救い主だと勘違いする人もいたので)。ヨハネは、イエスさまがどんなにすばらしいお方かを伝えました。「私は水の洗礼を授けていますが、やがて来られるイエスさまは、私よりもはるかに力のあるお方です。私はその方のはきものを脱がせてあげる値うちもありません。その方は、あなたがたに聖霊と火とのバプテスマをお授けになります。」
3 イエスさまは洗礼を受けられました(13-17節)
イエスさまは、洗礼を受けるためにヨハネのところに来られました。イエスさまは、この頃(30歳くらい)までは、普通の人と変わらない生活をされました。父ヨセフと同じ大工さんの仕事をして暮らしていました。伝道したり、教えたり、奇跡を現したりはなさいませんでした。神さまのご計画に従って、救い主としての働きをスタートされる時、洗礼を受けるために、ヨハネのところに来られたのです。ヨハネは、「とんでもございません、私の方があなたからバプテスマを受けるべきではありませんか」と言いました。確かに、ヨハネが罪の無い神の子イエスさまに洗礼を授けるというのは、おかしいですね。しかしイエスさまは「今はそうさせてもらいたい。このようにして、すべての正しいことを実行するのは、わたしたちにふさわしいのです」とおっしゃいました。これからイエスさまに従う人たちのための模範となって、ご自身も洗礼をお受けになったのです。
イエスさまが水から上がられると、天が開け、神の御霊が鳩のように下って来ました。イエスさまは、それがご自分の上に下るのをご覧になりました。また、天から父なる神さまの声が聞こえました。 「これは、わたしの愛する子、わたしはこれを喜ぶ。」 こうして、イエスさまは、ヨハネによってバプテスマをお受けになったのです。
新しい1年が始まりました。あなたも真っ白な心で、イエスさまをお迎えしましょう。
バプテスマのヨハネは、イエスさまが救い主であることを人々に知らせました。人々が、悔改めて心を備え、イエスさまをお迎えすることができるように、準備をする働きをしました。
まず、私たちが、本当にイエスさまに喜ばれる心になるように、悔い改め、今年1年の準備をしましょう。そして「悔い改めにふさわしい実を結ぶ」1年になるようにお祈りしましょう。
あなたにも、イエスさまのためにできることがありますね。あなたに与えられた働き・使命・役割は何でしょうか?今年、それができるように目標を立てましょう。今年、洗礼を受けたいと思う人は、その思いを先生に伝え、一緒に祈りましょう。