CSカリキュラム1年目2月第2週目
イエスの権威シリーズ 「悪霊に対する権威」
【タイトル】 悪霊を追い出すイエス
【テキスト】マタイ8:28-33
悪霊のつかれた人に対して、イエスが悪霊を追い出し、その際悪霊の頼みを聞いてお許しになった結果、悪霊は豚の群れに入った。悪霊が入った豚は群れごと海でおぼれ死んだ。
【テキストの概観】
同様の記事は、マルコ5:1-17、ルカ8:26-37
【目標】
イエスと悪霊の関係を知る。
悪霊は、罪を用いて人間を支配し、影響をあたえることができるが、
悪霊は、
1、神の子であるイエスに対し、力がないことを知っている。
2、イエスが完全に悪霊に対して権威をもっておられる
ことを明確に理解し、悪霊に対して恐れない信仰を持つ。
【概要】
1、悪霊はイエスを恐れている
(1)悪霊は神の前で無抵抗な存在です。
悪霊は、サタンと共に働いて神の働きを妨げる存在です。
神が作られて愛しておられる人間を誘惑して罪を犯させます。また、私たち人間を支配して、悪をおこなわせようと試みる存在です。
しかし、悪霊は、イエスが神の子であり、悪霊たちを裁く力のある方であること、支配する力を持っておられる方であることをを良く知っています。神の子であるイエスに敵対する力のないことを知っています。
この記事で、イエスが来たときに悪霊が最初に示した反応は、意外なことに完全に無抵抗な姿です。
サタンが私たちに植え付けているイメージとは程遠い姿です。サタンは、自分があたかも神と同等であるかのような、あるいはそれ以上の存在であるかのように人間を欺いていますが、ここでは少しの抵抗もせず、争うともせず、妨げもしようとはしていません。そればかりか、苦しめられることを恐れて、何もしないでほしいと懇願しているのです。
ここにサタンを含め悪霊の神に対する、また神の子であるイエスに対する力関係が明らかにされています。サタンは、悪霊は、神を恐れています。神に支配されていることを良くわかっているのです。
神の前では、まともに立ち向かうことも、争うこともしません。
なぜならは、悪霊は神が自分たちに対して完全は支配をもっておられることを知っているのです。
神の許可なしでは、なにもさせてもらえないことを知っているのです。
しかし、サタンは、欺く者です。
自分たちが神に対して無力なことを知っていながら、人間の前では、あたかも自分が神をも支配しているように振る舞います。そして、自分こそが支配者であるかのように見せかけるのです。
あたかも自分たちが一番強いように、人間の中に恐れをもたらせ、凶暴に振る舞いさせ、人間に恐れを起こさせるのです。
悪霊は神であるイエスに対しては、何もできないばかりか、権威があることを知っているのです。
この点をごまかされないようにしなければなりません。
悪霊は、神の前でまったくの無力であることを信じましょう。
2、イエスは悪霊を追い出す権威をもっておられる。
イエスは、悪霊を追い出す権威をもっておられます。
イエスが「出ていけ」と言われると、悪霊はそれに従わなければならないのです。
人間は悪霊に対してときに支配されてしまいます。また一度悪霊がとりつくと人間の力では追い出すことは困難です。病院に行って薬をもらっても追い出すことはできません。ガダラ地方の悪霊に取りつかれた人はあまりにも凶暴であったために、だれもそれを止めることができなかったのです。
悪霊にとりつかれれることは、それ自体は大変なことです。今でも、悪霊は存在しています。
人間が本来の姿から、神を悲しませることを行うように影響をあたえます。日本でも、アメリカでも、世界中で悪霊が人にとりついて、その人の人格にダメージを与え、影響をあたえることが起こっています。多くの場合は、偶像礼拝や、悪いことを行い続けることによって、悪霊がその人の中に存在できるようになってしまいます。一度そうなってしまうと、その影響をうけて、さまざまな悪い行動や、気が狂ったような態度や、悪いことから抜け出せなくなってしまったり、時には病気の原因になっていたりするのです。そして、罪を犯し、神から離れた人間にはそこから抜け出す力はありません。
しかし、イエス様は、悪霊に対して命令をできる力(権威)をもっておられるのです。
ですから、私たち、イエス様を信じ、本当の神様を愛しているものは、イエス様が悪霊に対して絶対的な力を持っておられるので恐れる必要がありません。
そして、わたしたちもまた、イエスから、イエスの名の権威によって悪霊を追い出す権威を授けられています。悪霊を興味本位で扱うことは危険です。しかし、私たちではなく、イエスの権威によって恐れることがない存在であることを忘れないようにしましょう。