アブラハム

1年目/5月/第4週目

聖書物語シリーズ


  • テーマ   「アブラハムの出発」
  • 聖書箇所  創世記12:1~8
  • 暗唱聖句「わたしは、モーセとともにいたように、あなたとともにいよう。わたしはあなたを見放さず、あなたを見捨てない。」ヨシュア1:5

 

導入

「神様に信頼して従う」ということがテーマになっています。そこで例話は「この後のはなしはどうなるの?」といった、未知の世界に対する期待感を持たせることで、興味を起こさせることを目的としています。

 

本論Ⅰ  

神様はアブラムに神様を信頼して従いなさい(ついてきなさい)といわれました。創12:1

 

今回の箇所は12章から始まっていますが、実際は11章31節から始まっています。創世記11章では、父テラが神に声をかけられたようにありますが、使徒7:2~3からアブラムは偶像の神(月の神シン)を信仰している町ハランにしばらく定住しました。そこでもアブラムは祝福を受けて繁栄し、多くの財産を設けました。(5節)父テラの死後、アブラムは神の声に従い父親と住んだ家を離れる決断をしました。それは、神が自分の思い通りではなく(私が示す地へ行きなさい)神に信頼して従うように言われたからです。多くの財産(羊などの家畜)を持っていたアブラムにとって、行き先がはっきりしないで出て行くことは、とても大きな決断であったはずです。

 

※低学年がいる場合は、ウルからの話になると混乱しますので、ハランからの出発とするのが分かりやすくてよいでしょう。小学校上級生や中学生の場合は、現在もある歴史的建造物(ジッグラト遺跡)の地としても紹介すると興味を持つでしょう。アブラムの旅路(肥沃な三日月地帯)をかってスゴロクを作ると楽しめます。低学年用と高学年用とがあると良いでしょう。内容は先生の工夫次第です。アブラムの決断がどれほどすごいものだったのかが、子供も大人も良く分かります。

 

本論Ⅱ  

神はアブラムに特別な計画と祝福を用意していました。創12:2~5

 

神はアブラムが従うなら、素晴らしい祝福を与えることを約束しました。それはアブラムの家族から、真の神を信じる国と民族を、新しい場所(カナン)で作る約束でした。(2節)また、アブラムだけではなく、彼の友達となる全ての人が、祝福される約束をもしてくださいました。(3節)アブラムは神の権威によって、地上の全ての民族、人々に祝福を運ぶ人として選ばれたのです。その約束の後に、アブラムは全ての持ち物をまとめ、彼の家族と僕たち、甥のロト(ロトの家族と持ち物や僕たちは、アブラムとまた別にありました)を連れて神の示す地に出発したのです。こと時アブラムは75歳でした。この時点でもアブラムはどこにゆくのかよく分かっていませんでした。このことからもアブラムが本当に信仰によってのみ出発したことがわかります。(ヘブル11:8参照)

 

※理解力が深くなっている上級生や中学生には、アブラムの祝福と自分たちとの関係を話すとよいでしょう。アブラムの祝福は、イスラエル民族の誕生からイエス様の誕生につながり、イエス様の誕生は私たちの救いにつながっていることを教えます。このことにより、アブラムの決断したことの重要さと自分との関わりが見えてくるでしょう。また、時に一人の信仰者の決断(神様に従う)が、大きな未来の祝福につながることを教えると良いでしょう。

 

本論Ⅲ  

アブラムは約束された地、カナンに着きました。創12:5~8

 

アブラムたちはハランから、500キロ以上の旅をしてカナンに着きました。当時は交通も発展していなかったので、75歳のアブラムには決して楽な旅ではなかったはずです。神を信じて旅をしてきたアブラムに、神のこの地全てがアブラムとその子孫が相続する土地であることを教えました。(当時カナンには、異教のカナン人がすんでいました。)アブラムはすぐその場所に、神を礼拝する祭壇を作りました。アブラムは自分に現れてくれた神に感謝せずにはいられなかったのでしょう。その後、アブラムはベテルの東にある山の方に移り、初めてのテントの家を建てました。アブラムはそこでも、神のために祭壇を作りました。そして、主の御名によって祈りをささげたのです。

 

結論      

神は必ず約束を必ず守ってくださるお方です。

 

アブラムはその神に心から感謝をして祭壇を作り、これからも神を信じて従いますとお祈りをして礼拝をささげたのです。適用(聞き手にもっとも相応しい適用が与えられるように祈りましょう)

☆「今日も」がポイント

① 神様は、君にも素晴らしい計画と祝福を用意しています。「今日も信じて従いますと」心で決める時、神様は素晴らしいことをしてくださるのです。そのためにも毎日神様にお祈りしましょう。神様の声を聞くために聖書を読みましょう。分からないことは何でも日曜学校の先生や牧師先生に聞いてね。そしてなによりも、毎週教会に来て日曜学校で元気よく楽しんでアブラムのように神様を礼拝しましょう。

② 皆の中に聖書に書いてあることが「難しい、無理、できない」とあきらめている人はいませんか?確かに自分の力だけでやろうと思うと、無理かもしれませんね。でもアブラムを祝福して助けてくださったように、神様は必ず!君を助けてくださいます。まず君が難しいと思うことを素直に神様に祈ろう。そして、助けてくださいと祈りましょう。

③ 君が今日、神様を信じて従う決心をしたことは素晴らしいことです!!何故ならアブラムの決心が私たちへの祝福になったように、あなたの決心も神様は喜んで祝福してくださるからです。君の祝福される姿を他の人が見るとき、私も祝福されたい、お祈りしたい、神様に従おうと、神様を信じたいと思うようになるからです。君が決心して祝福される時、周りの人も祝福されるのですよ。

 

※アブラムは後にアブラハムになることを伝えておく

※神様は約束を破るお方ではない→先生は御言葉を信じて踏み出し、実際になったことを証しても良い。

 

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