1年目/7月/第3週目
「聖書物語シリーズ」
導入 喜んだ後に、大ピンチになったことある?
モーセとイスラエル人たちが、エジプトから解放されて大ピンチに。神様はどうやって助けたのかな?
本論1 神様はイスラエルの民を導かれました。(出エジプ ト13:17~14:4)
イスラエルの民は、エジプトを出て、カナンの地に向かいました。男の人だけで60万、その家族と家畜を含めての大移動が始まります。彼らはエジプトで生まれ育った人たちですが、神がアブラハムに与えられた約束の地、カナンのことは知っていたでしょう。カナンへの近道はありましたが、神は彼らを葦の海(=紅海)に沿う荒野の道に導かれました。なぜならペリシテを通る近道の方にはエジプトの国境警備隊が置かれていたからです。神はイスラエルの民がこの強そうな警備隊を見て弱気になるのを避けようとされました。イスラエルの民の心が折れてエジプト脱出をあきらめてしまわないように、別の道を回らせたのです。彼らは編隊を組んでエジプトから離れていきました。また彼らはヨセフの遺体も運びました。
神は昼は雲の柱の中に、夜は火の柱の中にいて彼らの前を進まれました。昼も夜も彼らの道を照らし進ませるためでした。昼はこの雲の柱、夜はこの火の柱が民の前から離れることはありませんでした。神はイスラエル人に引き返して海辺に宿営するようにいわれました。そのころパロはイスラエルの民を出国させたことを,後悔しはじめていました。神はパロの兵隊が追いかけてこようとしているのをご承知でした。それなのにイスラエルの民を海辺に宿営させたのです。彼らは追い詰められてしまいました。さて、神はどんな計画をもっておられるのでしょうか。神はモーセに「わたしはパロとその全軍勢を通して私の栄光を現し、エジプトはわたしが主であることをしるようになる。」と言われました。
※荒野→草や木があまり育たない、岩と砂の土地です。恐ろしい動物もいたでしょう。人が住みたいと思わないような、寂しく恐い土地です。「荒野の道」といっても整備された道があったわけではありません。
本論2 イスラエルの民はエジプトの兵に追い込まれました。 (出エジプト14:5~14)
パロはやはり、イスラエル人をこのまま去らせてしまうのが惜しくなりました。そこでとびきり強い戦車を600台とエジプトの全部の戦車を率いてイスラエル人を追跡しました。イスラエル人は海辺に追い詰められそうになって非常に恐れました。初めは神に叫びましたが次第にモーセに文句を言うようになりました。『おいモーセ!いったい何ということをしてくれたんだ!こんな荒野で死ぬくらいだったら、エジプトで死ぬ方がまだましだったじゃないか!』モーセのおかげでエジプトを出たときは喜んでいたはずなのに自分に都合が悪くなるとすぐにモーセを責め始めたのです。しかしモーセは「恐れることはありません。静まって神が行われる救いを待ち望みましょう。主があなた方のために、戦ってくださるのですから、心配しないで神にゆだねましょう!」彼は神を信頼していたのです。
本論3 神様はイスラエルの民をエジプトから手から救 われました。(出エジプト14:15~31)
前方には紅海、後方には恐ろしいエジプトの大軍が迫ってきています。もちろん海には橋や船はありません。飛び込んでも死んでしまうだけです。いよいよ絶体絶命のピンチです。その時、神はモーセに『民を前進させなさい』と言われました。すると民の前を進んでいた雲の柱が彼らの後ろに回りました。そしてエジプトの陣営とイスラエルの陣営との間に入り、エジプト軍の前に闇を作りました。彼らは一晩中、その真っ暗な雲にさえぎられてイスラエルの民に近づくことができませんでした。その時モーセが神の言葉に従って杖を海の上に差し出しました。すると神は一晩中、強い東風を吹かせました。そしてナント!海の水を分けて乾いた陸地を歩けるようにしてくださったのです!!イスラエルの民は驚きと同時に感謝して、神を褒め称えたでしょう。彼らは海の真ん中の乾いた地を歩いて進むことが出来たのです。海の水はまるで壁のように、彼らの右と左に積みあがったまま、とどまっていました。しかし、ピンチは続きます。パロの戦車と騎兵隊が海の中の道を追いかけて来たのです。神は戦車の車輪をはずして進めないようにし、エジプトの陣営をかき乱してくださいました。それを見てエジプト人は「まずい、逃げよう!神が彼らのために戦っておられるのだから勝ち目がない」と言いました。そのうちイスラエルの民は全員向こう岸にたどり着き、岸に上がりました。すると神がモーセに『あなたの手を海の上に差し伸べ、エジプト人とその戦車、その騎兵に返るようにせよ』と言われました。モーセがそのようにすると、海が元の状態に戻りました。エジプト人は水が迫ってくるので逃げましたが、主はエジプト人を海の真ん中に投げ込みました。水は元に戻り、あとを追って海に入ったパロの全軍勢の戦車と騎兵をおおいました。全員が溺れ死んで、誰一人、生き残ることが出来ませんでした。このようにしてイスラエルの民をエジプト軍から救い出されたのです。イスラエルは海辺に死んでいるエジプト人を見ました。イスラエルの民は主がエジプト人に行われた大いなる御力を見たので、主を恐れ、主とそのしもべモーセを信じました。
結論 神様はイスラエルの民を導き、エジプトから救い出してくだ さいました。※暗証聖句を読み上げます。
適用 (聞き手に最もふさわしい適用が与えられるように祈りまし ょう)
雲の柱、火の柱で導いてくださる神様について進んでいこう。いつも聖書を読み聖霊さまの、導きを求める生活をしよう。神様は暗闇の中でもあなたを照らし、進むべき、道を教えてくださいます。イスラエルの民は神さまに導かれてエジプトを出たのに紅海の海辺で最大のピンチを迎えました。皆さんは、神様の導きに従って返ってピンチに追い込まれたことがありますか?(仲のいいお友達を教会に誘って嫌われた、いじめられているお友達を助けて自分がいじめられたなど)そんなときに「こんなことなら、神様に従うんじゃなかった」と文句をいってしまうかもしれません。でも、あなたが、神様の導きについて行っている限り神様があなたのために、敵と戦ってくださいます。勇気を持って前に進みましょう。ピンチのとき慌てるのではなく1歩ふみだしましょう。その時、海が裂けて道が出来るように神様の助けを体験することが出来るのです。もともと神様は全ての障害を取り除いて彼らを安全にカナンに到着させることができたはずです。ではどうして彼らをわざわざ海辺まで引き返らせて海を裂いて道を渡らせたのでしょうか?それは彼らに神様に頼ることを教えるためです。そしてミラクルを見せるためです。神様を信頼すれば、神様がすばらしいことをしてくださいます。ピンチになったとき自分の力でなく、神様の力に頼ろう。神様には何でも出きるのです。皆さんの生活の中にもこんなミラクルが起こります。聖書に書いてあることをそのまま信じて、大胆に進んで行きましょう。