CSテキスト2年目7月4週目

出典元:こひつじ

 

「 水の上を歩く -何でもできるイエスさま- 」

 

 

 

聖書:マタイ福音書14:22~33

 

 

導入

イエスさまは、生涯のうち、たくさんの奇跡をあらわされました。イエスさまが5つのパンと2匹の魚を増やして、5000人に配ったことを知っていますか?今日は、その後に起こったことのお話です。

 

1 イエスさまは湖の上を歩かれました(22-25節)

 

イエスさまは、集まった群集のために、5つのパンと2匹の魚を増やして、5000人に配られるという奇跡をあらわされました(女性と子どもを合わせると、おそらく1万人以上。14:15~21参照)。その後すぐ、イエスさまは、弟子たちを舟に乗り込ませ、群集を帰らせました(理由はヨハネ6:15)。それから、お祈りをなさるために、ひとりで山に登られました。

 

弟子たちは、舟で、湖の向こう岸へ向かっていました。夜になるころ、舟は岸から何キロメートルも離れていました。しかし、強い向かい風だったので、彼らは、波に悩まされていました。夜中の3時ごろ、弟子たちがヘトヘトになった頃のことです。なんと、イエスさまは、水の上を歩いて弟子たちのところに行かれました。

 

2 弟子たちは、すぐに信じることができませんでした(26-27節)

 

弟子たちは、イエスさまが湖の上を歩いらっしゃるのを見て、「あれは幽霊だぁ~!」と言っておびえました。そして、恐ろしさのあまり、「ギャーっ!」、「うゎ~~ッ!」と叫び声をあげました。

 

弟子たちは、いつもイエスさまと一緒にいて、たくさんの奇跡をみてきたのに、イエスさまが湖の上を歩いているのが信じられなかったのです。彼らは、イエスさまが、何でもできる、本当の神の子であることを知っていたはずですが、忘れてしまっていたのです。

 

イエスさまは、信仰の弱い弟子たちに、「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない。」とおっしゃいました。怖がっている彼らを、励まし、安心させてくださったのです。

 

3 ペテロはイエスさまのところに行きました(28-33節)

 

親しみのある声で語られた、やさしい言葉を聞いて、弟子たちは、それがイエスさまだと分かりました。ペテロは、すぐに言いました「主よ。もし、あなたでしたら、私に、水の上を歩いてここまで来い、とお命じになってください。」 自分も水の上を歩いて、イエスさまの所へ行けるようにして欲しいと頼んだのです。

 

イエスさまは、ペテロに「来なさい」とおっしゃいました。ペテロは、その言葉を信頼し、イエスさまなら不可能はないという信仰を持って、舟の外に出ました。そして、水の上に立つと、イエスさまだけを見つめて、歩いて行きました。

 

ところが、ペテロは、イエスさまから目をはなし、風によって大きな波が立つのを見てしまいました。すると、また恐ろしくなり、イエスさまを信じる心が弱ってしまいました。その瞬間、ペテロの体は、水に沈み始めました。そこは、波の高い、深い湖の真ん中ですから、おぼれてしまっては大変です。ペテロは大慌てで「主よ。助けてください!」と叫びました。

 

そこで、イエスさまは、すぐに手を伸ばして、ペテロをつかんで助けてくださいました。そして「信仰の薄い人だな。なぜ疑うのか。」とおっしゃいました。信じてさえいれば、ペテロも水の上を歩くことができたのに、現実的なこと(波・風・自分の力)を見てしまったから、おぼれそうになったのです。

 

それから、イエスさまは、ペテロを連れて、舟に上がられました。すると、その時、風がやみました。舟にいた弟子たちは、みなイエスさまを礼拝して言いました「確かにあなたは神の子です。」

 

結論 イエスさまは、何でもできる、本当の神さまです

 

イエスさまは何でもできる神さまだということを、いつも信じ続けよう!

弟子たちは、イエスさまの奇跡をたくさんみて、イエスさまが何でもできるお方だということをよく知っていたはずです。この日も、イエスさまが5つのパンと2匹の魚を増やして5000人(以上)に配ったのを見たばかりでした。そのイエスさまが、心配して近づいてくださったのに、弟子たちは「幽霊だ」といって怖がりました。みなさんは、聖書のお話をいつもきいていますが、どんなときでも、「イエスさまは何でもできる」ということを信じていますか?いざというときに、怖くなってイエスさまを信じられなくなってしまいませんか?ペテロははじめイエスさまの力を信頼していましたが、波を見て怖くなりました。私たちは、ついつい、奇跡を信じられず、現実の状況に振り回されてしまいます。また私たちは、ついつい、イエスさまのことばよりも、自分の目で見えることや自分の考えに頼ってしまいます(例:テストのとき、イエスさまが守ってくれると信じていても、難しい問題が出ると「あ~、やっぱり無理だ」と弱ってしまう。スポーツでも、始めは「イエスさまがついているから絶対勝てる」と信じていても、相手が強く、点差がついてくると「もう負けだ~」と心が折れる、カゼが癒されるように祈っても、体温計を見ると「やっぱりダメかぁ」と信じられなくなる…など教師は自分の体験もふまえて語る)。イエスさまに不可能なことはありません!あなたはそれを知っているはずです。あなたの周りがどんな状況でも、イエスさまだけを見て、それを「信じ通す」ことができる信仰を持ちましょう!

 

信仰が持てないときこそ「主よ助けてください」と叫びましょう。

 

12弟子のペテロでさえ、信仰が弱く、溺れかけました。しかし、イエスさまは、すぐに手を伸ばして、ペテロを助けてくださいました。イエスさまは信仰の弱い私たちを助けてくださる愛のお方です。イエスさまは、あなたが困っているとき、それをいつもご存知です。何度失敗しても大丈夫です。イエスさまは、私たちを助け、あなたの人生の舟に一緒に乗ってくださいます。イエスさまと一緒に舟に乗っていれば、どんな波(困難や迫害)も静まり、穏やかに過ごすことができます。イエスさまは、確かに神の子です。


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