CSテキスト2年目7月4週目

 

「ソロモン王の罪」

 

聖書 列王記 11 章(1-13 節)

暗唱聖句マタイ 6:33 or 出エジプト記 20:3

 

【聖書の概要】

 

ソロモン王は異教の国々の女性たちを愛しました。

神様から良いことも悪いことも見分けることのできる知恵をいただいたソロモン王様はイスラエルの国を上手に治めました。神様はソロモン王様に知恵ばかりでなく、たくさんの力やお金、宝石も与えて下さいました。神様を礼拝するための立派な神殿を建て、それと同じくらい立派な自分の宮殿も建てることができました(71)。欲しいものは何でも手に入りました。神様がソロモン王様を祝福して下さったからです

周りの国と上手にやっていきたいと考えたソロモン王様はエジプトの国の王女様と結婚することにしました。それは本当の神様を信じていない女の人でした。それだけではありません。同じようにして次々に、ソロモン王様は本当の神様を信じない外国の女の人を何と 1000 人も自分の奥さんにしたのです。このお妃たちはみんな自分たちの国の神様を拝んでいました。シドン人の神様アシュタロテ、アモン人の神様ミルコム、モアブ人の神様ケモシュ…たくさんの神様がいますね。それはみんな本当の神様ではない人間が作った偶像の神様です。人間を造った真の神様はただお一人です。神様はかつてイスラエルの人たちに「偶像を拝んでいる人たちに気をつけなさい。あなた方も他の偶像の神様に従う者にならないように気をつけなさい」とおっしゃっておられたのでした。しかし、ソロモン王様は神様の命令よりも奥さんたちを愛してしまいました。そして外国の奥さんたちはソロモン王様の心を本当の神様ではなく、偶像の神様へと向けてしまったのです。

 

※「愛した」ソロモンが神様から離れた原因は偶像礼拝をしていた外国の女性を愛したことによった

※「アシュタロテ」フェニキヤ人が崇拝した女神。豊穣と性愛の神。 「ミルコム」アモン人の偶像モ

レクの別称。人身犠牲を要求したとされる。

※「ケモシュ」モアブ人の偶像。人身犠牲を要求したとされる。

※ソロモン王様には700人の王妃としての妻と300人の側女があった。

 

ソロモン王の心は神様から離れてしまいました ソロモン王の心は神様から離れてしまいましたソロモン王様が年をとった時、奥さんたちに従って自分も偶像の神様を認めて従うようになりました。そして、奥さんたちが偶像の神様を自由に礼拝することができるようにとエルサレムの東にある山の上に礼拝する場所まで作ってあげたのです。そして自分も奥さんの信じる神様に従ってしまいました。ソロモン王様はお父さんのダビデ王様が神様と一つ心で従ったようには神様に従わなかったのです。こうして王様の奥さんたちが偶像の神様を礼拝したので、イスラエルの中に偶像が入り込んできてしまったのでした。

 

※「主と全く一つにはなっていなかった」ソロモンが完全に神から離れているわけではなかったが、他の神々も認める混合宗教になってしまったということ。

 

怒った神様はイスラエルの国を二つに引き裂くと言われました。

神は様に怒りを発せられました。それはソロモン王様に今まで二度も「ほかの偶像の神

様に従ってはならないよ」と命じておられたのにソロモン王様が命令を無視してほかの神々の心が移ってしまったからです。もしあなたが自分のお父さんやお母さんではない別の人をお父さん、お母さん以上に愛したとしたらあなたのご両親はどんな気持ちがするでしょうか?神様はソロモン王様を愛して祝福してくださいました。しかし、ソロモン王様の心は別の神様に移ってしまったのです。神様は命令を守らなかったソロモン王様に言われました「あなたは私との契約と命令を守らなかったので、私は王国を必ず引き裂いてあなたの家来に与えます。」

 

更に神様は言われました。「ただし、あなたの父ダビデに免じてあなたが生きている時にはそれをしません。あなたの子どもが王様になった時にそれをします。しかし、王国をすべて引き裂くのではなく、私のしもべダビデと、私が選んだエルサレムのためにただ一つの部族だけをあなたの子どもには与えましょう」

こうして、イスラエルの国はソロモン王様の偶像礼拝の罪によって二つに分裂してしまうことになったのです。

ソロモンの偶像礼拝の罪は謂わば私たち全人類の罪、自己中心性を現していると言える。「神様だけ」と思っていてもそれができないところに人間の完全に堕落した罪性がある。それに対して注目すべきところは(13)に見る神の恵み深さであろう。当然滅ぼされるべきところを憐れみによって残される。それは人間側の功罪によらない神の一方的な「恵み」であり「選び」なのだ。お話の最後で、この神様の恵みにも触れることができたらよいだろう。

 

神様は私たちが何よりも神様を愛することを願っておられます。

 

ソロモン王は初めお父さんのダビデと同じように神様を愛して大切にする人でしたが、いつのまにか神様よりも女の人を大切にするようになってしまいました。その結果、ソロモン王の心は神様から遠く離れてしまい、本当に大切なものがわからなくなってしまったのです。そして王国は分裂して北イエスラエル王国と南ユダ王国に分かれてしまうことになりました。あなたは今何を一番大切にして生きていますか?神様よりも大切にしていることはありませんか?毎日、一番自分の時間をかけているものは何か考えてみましょう。

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