CSテキスト2年目9月第2週目
聖書知識シリーズ「書簡と人物」
「聖書書簡と人物(新約篇)」
【目的】
今まで、聖書の様々な人物を学んできました。
子供たちの中で、聖書人物が聖書書簡のどこに書かれているか、人物の活躍の時代の順序が整理され、
将来、俯瞰的に聖書を読む助けになるようにしたいと思います。
今回は、旧約と新約の登場人物が整理されることを目標としています。
【クラス】
1、聖書年代の概観を知ってもらう。(資料1)
聖書年代(資料1)を見せながら、アダムから現代までの流れを説明してあげてください。
ポイント
・ アダム(天地創造)創世記1章 から現代までは、聖書年代に基づくと約6千年です。
これは、進化論に基づく現代の地球年代の理解(何十億年単位)とは大きく異なり、かつ重要な考えです。
【ポイント】
・アダムからノアまでの年代は約1600年(=天地創造~ノアの洪水)
・ 天地創造からイエスキリストまでが約4000年、そのおよそ中間がアブラハムで、イスラエル(国家)の歴史の始まりです。
・ 教会の存在が始まったのが、イエス・キリスト以後です。
2、新約の登場人物
旧約(前回)と新約の壮観から整理がついたら、新約の説明に入ります。
1、新約聖書最大の登場人物は、イエス・キリストです。
資料1を用いて、イエス・キリストの登場を説明してあげてください。
現物の聖書でいうと、新約聖書からイエス・キリストの登場ということになります。
1) イエスキリストは書物を書きませんでした。
2) イエスキリストの生涯については、4人の人が、4冊の本(福音書)で記録しました。
同じ人の事を4冊も使っているのは、聖書全体でイエス・キリストだけです。
それだけ、イエス様の事は大事であるということです。
2、12弟子(資料2)
マタイ10章2節~
「10:2 さて、十二使徒の名は次のとおりである。まず、ペテロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレ、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネ、
10:3 ピリポとバルトロマイ、トマスと取税人マタイ、アルパヨの子ヤコブとタダイ、
10:4 熱心党員シモンとイエスを裏切ったイスカリオテ・ユダである。」
次は、12弟子です。
以前、12弟子の名前は学んでいますが、復習と整理を兼ねて紹介していただけたらと思います。
上級生、(可能ならば1・2・3年生も)、少し詳しく弟子の紹介をしてください。
弟子の詳細は資料2を参考にしてください。
ややこしそうなポイント
・ 弟子の中には、二組の兄弟がいた。
・二人のユダの存在(一人は裏切ったユダ)
・二人のヤコブ(一般的に、イエスの3弟子の一人は、大ヤコブ、もう一人は小ヤコブと呼んでいます)
3、書簡と登場人物(資料3)
今回は、パウロを取り上げます。子供たちには以外に知られていないかもしれませんが、整理する意味で取り上げました。
パウロは間違いなく使徒ですが、他の12使徒とは違い、復活前のイエスとは接していないと考えられています。
ダマスコ途上で、復活のイエスと出会っています。この違いを子供たちの中に整理できればと思います。
パウロ
新約聖書で重要な役割を持っているのは、パウロです。
少し、パウロの紹介をしてください。
(使徒行伝9章1節~20節)
パウロは、12弟子のように十字架にかかるまでのイエス様には出会ってはじめクリスチャンを迫害していました。イエス様を信じる人を捕まえて牢獄に放り込んでいたのですが、復活のイエス様に出会ってイエス様がまことの神であることがわかり、クリスチャンになります。
パウロはその後、イエス様のことを伝えるために、イスラエルの国以外にヨーロッパの国々の人たちにイエス様の救いを伝えるようになります。
そして、イエス様の事を詳しく書いた書物をたくさん残しました。
新約聖書の非常に多くの部分は、このパウロによって書かれています。それは新約聖書においてパウロが大きな役割で活躍したことを示しています。以前は、教会を最も迫害していた人を用いて、神様はとても重要な働きをさせたのです。
パウロが書いたといわれる本(書簡等)を紹介してください。(資料3)