CSテキスト3年目12月第3週目
クリスマス3
出典元(こひつじ)
テーマ クリスマスの備え
タイトル ベツレヘムでの住民登録
テキスト ルカ2:1-7参照箇所
暗唱聖句
黙3:20orマタイ11:28orルカ6:31
■導入
先週のお話は、婚約中だったマリヤさんとヨセフさんが、なんと、天使から「イエス様のお父さんお母さんになりますよ。」という神様の計画を知らされました。そして2人はその天使からの言葉を信じて受け入れました。
今日のお話はそのつづきのお話です。さあどうなるのでしょうか?
■ポイント1マリヤさんとヨセフさんはベツレヘムに向かいました
マリヤさんとヨセフさんが神様のすばらしい約束をうけてから、何か月もたったある日のことでした。ローマの皇帝から命令がありました。それは住民登録の命令でした。すべての人が自分の先祖の故郷で登録をしなければなりませんでした。ヨセフさんは王家の血筋だったので、いま住んでいるガリラヤのナザレから、ダビデ王様の出身地であるベツレヘムに行って登録をしなければなりませんでした。ヨセフさんはマリヤさんの事を考えました。「マリヤはいま赤ちゃんがいて、おなかが大きくて心配だ。一緒に行くのは無理じゃないかな?でも一人で留守番をさせることは、もっと心配だ。」ヨセフさんはいろいろと悩みましたが、マリヤさんも一緒に連れていくことにしました。マリヤさんは、荷物をまとめて、長い旅行の仕度をはじめました。間もなく二人は、ベツレヘムに向かって出発しました。
■ポイント2マリヤさんとヨセフさんはベツレヘムに到着しました
ヨセフさんは、おなかの大きなマリヤさんを小さなロバに乗せて、岩だらけの道をゆっくりと進みました。ベツレヘムまでは100㎞ぐらいありました。丘を越えたり、谷を通ったりして、長い旅行でした。ヨセフさんはマリヤさんのことを心配しながら歩きました。数日後の夕方遅くに、ヨセフさんとマリヤさんはやっとベツレヘムに到着しました。マリヤさんはとても疲れていて、すわっていられないくらいでした。
■ポイント3ヨセフさんはベツレヘムで泊まる場所をさがしました
ヨセフさんは、すぐにマリヤさんのために今日泊まる場所をさがしました。宿屋をまわって空いている部屋があるかどうかをたずねたのでした。「こんばんは。今日泊まれる部屋はありますか?」すると宿屋の主人は「お気の毒ですが、部屋はありません。」ヨセフさんは次の宿屋へ行きました。「こんばんは。私たち二人が泊まれる部屋はありますか?」宿屋の主人は答えました「お気の毒ですが、部屋はいっぱいです。ほかの宿屋をさがしてください。」宿屋はどこもいっぱいで泊まる場所がありません。ベツレヘムの町にはたくさんの人が住民登録をするために、いろいろな町からやって来ていたのでした。ヨセフさんは困ってしまいました。マリヤさんは、おなかに赤ちゃんがいてこの旅行で疲れていたからです。急いで何とかしなければなりません。ヨセフさんは他の宿屋へ行きました。「こんばんは。私たち二人が泊まれる部屋はありますか?妻のマリヤのおなかには赤ちゃんがいて、もう生まれそうなんです」宿屋の主人はヨセフさんが困っているのをみて、「家畜小屋ならありますが、そこなら奥さんのために寝床を作ってあげてもよいですよ」と言いました。ヨセフさんは親切な主人に「ありがとうございます。家畜小屋でかまいません。今晩はそこに泊まらせて下さい」と言いました。
■結論マリヤさんとヨセフさんは家畜小屋に泊まりました
ヨセフさんとマリヤさんは家畜小屋に案内されました。マリヤさんはやっと横になることができました。
■適用(聞き手に最もふさわしい適用が与えられるように祈りましょう)
ベツレヘムの町には住民登録のためたくさんの人たちがやってきていました。そのために、宿屋はどこもいっぱいでヨセフさんやマリヤさんは、泊まることができませんでした。1.救い主がやって来られようとしていたのに、忙しさのあまり、誰一人そのことに気がつきませんでした。ここに出てくる宿屋というのは、私たちの心の中をあらわしています。この時、宿屋の中はたくさんのお客さんでいっぱいになっていました。それと同じように、私たちの心の中も、いろいろなことでいっぱいになってしまっていることがあります。心配な事や悩みなどがあるかも知れません。また私たちの自分勝手な悪い思い、わがままであるとか、ねたみであるとか、赦せない思いなどもあるでしょう。イエス様は、そんなたくさんのお客さんでいっぱいになっている私たちの心の中に入りたいと願っておられるのです。そしてたくさんの問題で苦しんでいる、私たちの問題を、「私が代わりに背負ってあげよう」、「考えてあげよう」、「あなたが背負っている問題は私が引き受けてあげます」、「あなたはその問題を下ろしていいのですよ」、と願っておられるのです。みなさんの心の中は、どんな思いがありますか?たくさんの思いでいっぱいになっていて、イエス様を追い出してしまっているということはないでしょうか?いま一緒にお祈りをして、イエス様を心の中にお迎えしましょう。2.ヨセフさんとマリヤさんは本当に困っていました。でも、親切な宿屋の主人が家畜小屋を用意してくれました。ヨセフさんとマリヤさんは本当に助かったと思います。私たちも困っている人がいたら自分の出来ることをして助けてあげましょう。