CS3年目6月3週目
ダニエル①
聖書箇所:ダニエル書1章~2章
主題:少年ダニエルと幻の解き明かし
暗唱聖句:
ダニエル書2:47「まことにあなたの神は、神の神、王たちの主、また秘密をあらわす方だ」
ローマ書 12:2「この世と調子を合わせてはいけません。いや、むしろ、神の御心は何か、すなわち、何が良いことで、神にうけいれられ、完全であるのかをわきまえ知るために、心の一身によって自分を変えなさい。」
参考:
お話:
ユダの国の終わりが近づいていた頃、エホヤキム王がユダの王様だった頃、ダニエルとその友人はバビロンに連れてこられる。
l ユダのエルサレムは占領され、バビロンの王、ネブカデネザル王はイスラエル人の中から、賢い少年達をバビロンに連れて行く
l ネブカデネザル王は、ダニエル、ハナヌヤ、ミシャエル、アザルヤをバビロンの国に連れてくる。王に仕える者となるため、服を変えられ、散髪され、新しい名前をつけられ、カルデア語を学ばされる。
Ø ダニエル(神は審判者)→ベルテシャツァル(彼の名には神が宿っている)、
Ø ハナヌヤ(主は哀れみ深い)→シャデラク(バビロンの月神の命令)、
Ø ミシャエル(誰が神の救いか)→メシャク(誰がアクのような神か)、
Ø アザルヤ(主は私の助け)→アベデネゴ(バビロンの神のしもべ)
l また、この少年達は、バビロンの学校で3年間学び、王様に仕える賢いものとなるように教えられる。
l 食事はネブカデネザル王から与えられる。
ダニエル、神様の前に自分を聖く守る。
l ダニエルさんとその友達は、見た目が全く変わってしまったのですが、バビロンの人達が食べている、その当時神様が食べてはならないと命令されていた肉を食べたくないと、ダニエルのお世話をしている宦官にお願いする。
Ø 宦官→「じゃ、まず十日間だけ、肉を食べず野菜だけ食べなさい。そして、健康かどうかを調べよう。」
Ø 十日間後、宦官がダニエルと友人を調べると、肉を食べていた他の人たちより、ずっと健康で、肌もつやつやしていた。→神様が祝福した。 これで、ダニエルたちは神様が食べてはいけないといわれていた物を食べなくてよくなった。
l 神様はダニエルと友人達を祝福し、他のどの少年達よりも、十倍賢くしてくださいました。
ダニエル、ネブカデネザル王の夢を解き明かす
l ある日、ネブカデネザル王は夢にうなされて目を覚まします。その夢が心配になって、バビロン中の賢い人や、夢を説明できる人を集めます。そこで、賢い人達に、王様が見た夢がどんな夢であったのかを当てて、その意味を説明するように命令する。 →誰もそのような事は出来ない。
l ネブカデネザル王は凄く怒る! そして、バビロンの賢い人達を殺せ!と命令する。
l ダニエル、神様に祈って夢とその意味を神様に教えてもらう。
l ネブカデネザル王に会って、夢の説明をする。
l 夢、大きな像がある、各パーツがいろいろな素材で出来ている。頭→純金、胸と両腕→銀、お腹と太もも→青銅、すね→鉄、足→一部鉄、一部粘土。この像が倒れて、一つの岩が現れ、この像の足にぶつかり、像は倒れてしまう。全てのパーツが粉々になる。 これは、全ての国々は倒されるが、神様は一つの国(神様の国)を永遠に守る。
l ネブカデネザル王は、これを聞いてとても感心する。 ダニエルは王様の夢を当てて、その説明をした! ダニエルの神様こそ本当の神様だ! と言って、ダニエルとその友達をとても大事な仕事をする偉い人にした。
ポイント
l みんな一人一人は、神様の国の子供です。神様は一人一人を賢く、美しく(かっこよく)、優秀な者として選ばれました。ダニエル1:4 この世はバビロンのような神様を知らない罪が多い場所です。
l ダニエルさんのように、私達は神の国の子供のように、私達の心を聖く守る必要があります。
l 私達が、神様の前に正しく歩む時、神様は私達をいっぱい祝福してくださいます。
l どのような問題の時にも、ダニエルさんのように、神様に祈ろう。神様はきっと語ってくださいます。
l 神様は私達を用いたいと願っておられる。人々が苦しんでいる事に、みんなを用いて答えられる神様です。もし、私達が神様に用いて下さいと素直に言うなら、神様はみんなを用いて下さいます。
l どのように立派な国もいつかは終わりがやってくる。しかし、神様の国には終わりが無い!
l 神様に祝福してもらって生きる人生を人々は見て、とても感心し、あなたの神様は本当の神様だと言うでしょう。
ダニエルは神様に対する信仰の生活に妥協しなかったので、神様がそれを見て祝福される。
他の若者より10倍賢くなる、権力者から好意と信頼を得る、夢の解き明かしが認められる、バビロンの王に第3番目の支配者として抜擢される。 バビロンがペルシャに侵略され、ダリヨス王が支配した時も、その地位を与えられ、ダリヨス王からも信頼される。ライバルの裏切りによってライオンの穴に入れられる(神様に信仰を守る為に)が、神様はダニエルを助け、ライオンからダニエルを救う。結果ダリヨス王からの多大な信頼を得ることになる。
l ダニエルは、他文化の中で、肩身が狭い所に連れてこられるのだが、そこで、障害になると思われた、神様に対する信仰を聖く保つことによって、神様はダニエルを祝福して、その他文化の中での中心的存在となるように、ダニエルを支えられた。ペルシャによる侵略が起こったとしても、神様はダニエルの立場を守られた。もし、ダニエルが妥協した生活をしていたら、どうなっていただろう? 恐らく、人並みのうだつのあがらない存在になっていただろう。そして、何年も経ってから、後悔しただろう、「ああ、オレの本当のすがたは、どこに行ったんだろう? オレは、すっかりカルデヤ人になってしもた。」自分を神様から遠く離れた存在として嘆いただろう。
新バビロニア王国時代のバビロンと周辺の数箇所の都市には、滅ぼされたユダ王国の指導者層が強制移住(バビロン捕囚)させられ、この事件がそれまで神殿宗教であったヤハヴェ信仰をユダヤ教に脱皮成長させる大きな契機となり、ひいてはユダヤ人の民族形成史上、大きな役割を果たした。
l バビロン捕囚には、否定的なイメージがあった。でも、この捕囚によって、人々は自分達の王や神殿に神様の存在を見るのではなく、どこにいても、どのような状況の中にあっても、神様は共におられ働かれる存在だという事をユダヤの民族が継承していくようになった。本拠地が無かったからこそ、全世界の人々が自分の神様、自分の文化として受け入れやすい信仰形態を形成していくことになった。そして、その行く先々で、神様は神の民を祝福されている。 すごい!
都市の構造 [編集]
二重構造の城壁で囲まれており、内側の塁壁は二列に並んでいて内側の壁は厚さ6.5メートル、外側の壁は厚さ約3.5メートルでその外には南と北にユーフラテス川から水を引いた堀があり、城門が八つあったという。またネブカドネザル2世によって付け加えられた外側の塁壁も二列に並んでいて、内側の壁の厚さは約7メートルあった。東部にはもう一組の二重城壁があった。いくつかの門から市内に街路が通っていて、主要な大通りの行列道路は舗装され両側の壁は神々の象徴であるライオンや竜ムシュフシュの像で飾られた。