CSテキスト3年目7月4週目
「イスラエル国家~中間時代~イエス・キリストまで」
「目的 」
3ヶ月にかけて、ソロモン王後のイスラエル(北イスラエル、南ユダ)の歴史を順を追って学んできました。今回は、そのおさらいをし、さらにイエス・キリストの登場までの流れを学びます。
旧約聖書と新約聖書のつながり、アダム~イスラエルとイエスキリスト登場の関係が子供たちの中で描けるようになるのが今回の学びの目的です。
1、 神様はアダムが罪を犯した直後から、救い主(メシヤ)による人類の救いの計画を用意されました。救い主(メシヤ)の存在は、旧約聖書を通じて何度も語られていきました。
2、 神様は、人類の救いの計画の中で、アブラハムを選び、彼に約束を与え、彼の元からユダヤ民族、そしてイスラエルという国が生まれました。神様はアブラハムを通してすべての民が祝福されると約束されました。それは彼の子孫から生まれる救い主(イエスキリスト)によるすべての人類の救いの計画でした。
3、 しかしイスラエルは、罪を繰り返した結果、南北に分裂してしまいます。さらに罪を繰り返した結果、ついに北イスラエルはアッシリアに、南ユダ王国はバビロンにともに滅ぼされます。 イスラエルの人々は外国に連れていかれ、バラバラになってしまいました。 その後、エズラ、ネヘミヤの時代、再びエルサレムに帰ることがゆるされた一部のイスラエルの人々によって神殿と城壁は再建されましたが、ユダヤ民族の独立は失われており、ユダヤ民族は、この後ペルシア帝国・ギリシアの都市国家・ローマ帝国に支配され抑圧されていきます。
4、 中間時代
旧約聖書の終わりから、イエス・キリストの登場までの約400年間のユダヤ民族の歴史は、聖書には書かれていません。この時代を中間時代と読んでいます。
しかし、この中間時代は、メシヤが来られる上でとても重要な役割を果たします。
①ギリシャは当時の世界を征服したときギリシャ語を共通語にしました。
②次にローマ人は支配の座につくと、すばらしい道路を網の目のように作りました。
③パレスチナにすまなかったユダヤ人は世界に散らばっていましたが、そのユダヤ人は住むところで会堂を建て、聖書を読み、メシヤを待ち望む信仰をもちつづけていたのです。
このような時代の後に、イエス・キリストがこの地上に来られました。
こうして、救い主イエス・キリストの福音は世界中に届けられる準備が整ったのです。
来月からは、この救い主(イエス・キリスト)の歩みを学んでいきます。